夏の全国高校野球 聖隷クリストファーは2回戦で福岡代表の強豪・西日本短大付と激突 エース高部、圧巻の奪三振ショーも…

 夏の全国高校野球。聖隷クリストファーは15日の2回戦で福岡代表の強豪・西日本短大付と激突しました。

●実況:「空振りの三振、145キロ」

 1回戦をわずか4安打で完投、聖隷の絶対的エース。“笑顔”の甲子園デビューを飾った2年生左腕・高部が挑むのは…。福岡県代表、西日本短大付属。1回戦でホームランも飛び出した強力打線に、真っ向から立ち向かう。

●高部投手:
「強い気持ちを持って相手に向かっていきたい」

 強力打線が相手でも、大応援団を背に、15日も笑顔でマウンドへ。

 高部は1回2回と圧巻の奪三振ショー! しかし、3回。スリーベースを打たれ、ピンチを背負うと…内野ゴロの間にランナーを返され、先制を許します。それでも最少失点で切り抜けると…。

 4回、5つ目の三振を奪います。その後、ランナー2塁のピンチを背負いますが…。

● 4回ウラ 実況:
「捉えた当たり。ショートの横を抜けていく。2塁ランナー山下3塁を回る外野からの返球はどうだ。追いタッチになりますが…タッチは…アウトになりました!」

 レフト・江成(えなり)の好送球に助けられ、この回を切り抜けます。

 その後も三振の山を築く高部。スタンドからは逆転を信じ、声援の後押しが続きます。

●逢澤 開生 主将:
「チャンスは来ると思うので、ワンチャンスを物にして何とか逆転してほしい」

 7回裏に8つ目の三振。ピンチも笑顔で切り抜け、スコアボードにゼロを重ねます。

 すると、8回。高部の気迫が、ようやく聖隷打線に火をつけます。1番・大島が、きょう2本目のヒットで出塁すると…。「つなぐ聖隷野球」の生命線、送りバントで得点圏にランナーを進めます。

 打席には高部とバッテリーを組む、武智。

●実況:
「三遊間破った。同点のランナー大島が2塁を回った。逸れた。聖隷クリストファー同点!」

 ついに、もぎ取った1点。値千金のタイムリーヒットに、ベンチもスタンドも沸きます。

 しかし、相手は3季連甲子園出場の強豪。その裏、高部がつかまります。先頭バッターにヒットを許すと…。

●実況:
「左中間への大きな当たり、レフト下がって超えました。勝ち越しのホームに帰ってくる」

 三振を取りに行った高めのストレートを弾き返され、勝ち越しを許します。そして、9回。

●実況:
「センターフライ。スリーアウト」

 届かなかった、2勝目。初出場・聖隷クリストファーの夏が幕を閉じました。

●聖隷クリストファー 逢沢開生さん:
「ここまで勝ち上がってくれてありがとう。本当に誇らしい。」

●聖隷クリストファー 高部陸 投手
「学校としても初の甲子園だったのでいろいろな人が自分たちを応援してくれたのでそういう人のためにも勝ちたかったが、勝てなかったことが悔しい」「これからもう一度頑張って、もう一度ここに戻って来られるようにしていきたいと思う」

夏の全国高校野球 聖隷クリストファーは2回戦で福岡代表の強豪・西日本短大付と激突 エース高部、圧巻の奪三振ショーも…