盲導犬とともに温泉街を…水口茂生さん 妻「健常者と同じことができることを見せたい…」 /聖火リレー 静岡・伊豆市

 静岡県伊豆の国市から聖火を引き継いだのは、オリンピック自転車競技の会場となっている伊豆市。修善寺温泉の周辺をランナーが駆け抜けます。コースの目の前で土産店を経営する男性は、店の作業を片手に聖火リレーを観覧します。

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盲導犬とともに温泉街を…水口茂生さん 妻「健常者と同じことができることを見せたい…」 /聖火リレー 静岡・伊豆市

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●土産店店主の男性
Q.特等席ですね
A.「そうですね。自転車競技が伊豆市で開催されるという機会のなので、めったにない機会なのでよかったと思います」

 この土産店の前を走るのが伊豆市出身の水口茂生さん(61)。大事なパートナーと一緒にリレーに臨みます。盲導犬のイクションです。

妻の喜美恵さん:「あと7カ月、来年の4月で(イクションが)引退になってしまうので、思い出作りと障害者の方にも『自分も健常者と同じことができるよ』と見せたいなという思いがあったようで」

 盲導犬はアスファルトの熱が高くなると、安全に歩くことが困難になりますが、25日は雲で日差しが隠れ天候にも恵まれました。水口さんはイクションの様子を手で確認しながら前のランナーを待ちます。

 聖火を受け取ると2人は歩調を合わせ、次のランナーに聖火をつなぎました。沿道では妻の喜美恵さんや地元の同級生が、その様子を見守っていました。

水口さんの同級生:「日ごろから盲導犬と一緒に散歩したり、ランニングするところを見ているので、声をかけたりています。頑張っています」

妻の喜美恵さん:「ドキドキしていました。無事にできてよかったかなと思って。感無量で、立派に走れてよかった」

 聖火はこの後、伊豆市、裾野市、御殿場市を通過し、現在は小山町を
移動しています。最終日のゴールである富士宮市の富士山本宮浅間大社には午後7時40分ごろに到着する予定です。県内最後のランナーは掛川市出身で、東京パラリンピック男子走り幅跳びに出場する山本篤さん(39)が務めます。