伊豆半島ではクマは絶滅したはず? 南伊豆町でクマとみられる動物の目撃情報が! はたして?!
白鳥衛記者:
「今月、南伊豆町にあるこちらの子浦日和山でクマとみられる動物の
目撃情報があったということです。目撃されたという現場に向かってみたいと思います」
クマの目撃情報があったのは、南伊豆町子浦地区の遊歩道です。
9月8日の午後2時半ごろ、神奈川県の女性が「クマを目撃した」と
町民を通じて区長に連絡がありました。
白鳥衛記者:
「遊歩道の入り口から1分ほど歩いてきましたが、道の幅はそこまで広くはなく、まるで獣道のようです。近くで野生動物が生活していそうな感じもします」
さらに山を歩いていくと…。
白鳥衛記者
「こちらですね。クマとみられる動物が目撃されたという現場に到着しました。遊歩道の入り口からは歩いておよそ3分ほどでした。下を見ると急な下り坂になっています。目撃した女性によりますと、熊はこちらの坂を下って逃げていったということです」
クマとみられる動物の目撃情報に住民は…。
近隣住民70代:
「この間イノシシとシカを見た人がいるが、たぶんイノシシと勘違いしているのではと言っていた」
Q.一報を聞いたときにどんな気持ちでしたか?
「こんなところまでという気持ち。怖いとかどうとかじゃなくて、本当にこんな所まで来ているのかなという感じ」
過去にも出没情報が
“クマとみられる”動物の目撃情報。
実際に、静岡県内では過去に“住民を震撼させた”クマの出没情報もありました。
こちらの映像は3年前、静岡市葵区梅ヶ島の住宅に設置されたカメラの映像です。
暗闇の中を動いているのがクマです。
クマがまるで家の中に食料があることを知っているかのように、扉の隙間から中を伺う様子が?
その後、わなを仕掛けたところ、体長1メートル10センチのオスのツキノワグマが捕獲されました。
またおととしには富士宮市の牧場で烏骨鶏がクマに食べられてしまうなど、県内各地でクマによる被害が確認されています。
こうした被害は県外でも・・・。
こちらは9月10日に長野県内で撮影された映像です。
ブドウ畑に現れたクマは品定めをするかのようにブドウを見上げ、立ち上がると…。
一房を取り一心不乱に食べ始めました。
狙われたのは出荷直前の高級品種「ナガノパープル」
この畑では連日100房単位でクマに食べられ、およそ3割のブドウが被害にあったといいます。
西伊豆町でツキノワグマが
今回、“クマとみられる動物”が南伊豆町で目撃されましたが、驚きの事実も。
実は、伊豆半島では現在、クマは絶滅したとされているのです。
県によると伊豆地域では昭和初期を最後にクマは確認されておらず、
絶滅の恐れのある動物、県のレッドデータブックにも記載されています。
しかし…。
おととし7月、西伊豆町では体長135センチ、体重43キロのオスのツキノワグマが捕獲されました。
いないはずのクマが伊豆半島に生息していた・・・。
確認は100年ぶりのことだったといいます。
実は、このツキノワグマ、捕獲後に麻酔銃で眠らせて、山奥へ放されているのです。
今回目撃された“クマとみられる動物”は違う動物だったのか?
それとも、西伊豆町の事案のように本物のクマだったのか?
真相はまだ分かっていません。
目撃情報があった南伊豆町では、遊歩道の入り口に貼り紙をして注意を呼び掛けています。