走行距離わずか１００ｍでも「思ったところに止まらない」　職人技を実感した電車運転体験　静岡・富士市【連休スケッチ】

「かけた角度によってブレーキがきまります。右へ回せば回すほど強くかかる」

　参加者は発車の仕方やブレーキをかける方法などを学んでいきます。そして、いよいよ運転席へ。

　ゆっくり動きだし、徐々にスピードを上げる電車。走行距離はわずか１００ｍですが、停止位置直前でブレーキをかけて停車するのはなかなか難しかったようです。

東京都５０代：「難しいですね。車の場合はブレーキ踏めば踏んだだけ制動力がありますが、電車はそれがないので難しい。良い経験させていただきました」

東京都２０代：「いつも電車に乗って通勤していますが、運転手さんは大変な仕事をしていると感じた。外から見ると簡単そうに走っているのに、いろいろ考えないと、思ったところに止まらないんだと職人技を感じました」

　イベントを主催した狙い、それは”きっかけづくり”だといいます。

岳南電車鉄道部　運輸区主任　運転士兼企画営業チーム　山田健さん：「実際、電車を運転することは、一般の方では出来ないことですので、小学生５年生以上の制限はあるものの、お子様から中学生・高校生の方も体験できるものになっておりますので、将来運転士を目指したいと思っている方に体験していただき、将来運転士になってもらえればと思います」

　この運転体験イベントは今後も定期的に行わる予定ということです。