静岡県が生産量日本一の「ガーベラ」出荷の最盛期を迎える今その魅力を探る

南アフリカ原産で、キク科の植物、ガーベラ。今やフラワーアレンジメントには欠かせない存在です。
都道府県別の出荷量では、静岡県が全国1位。全体の43%を占めています。
今、出荷の最盛期を迎えている花、「ガーベラ」に迫ります。

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静岡県が生産量日本一を誇る花、ガーベラ。

 静岡市内のお花屋さんに、「ガーベラ」がどれほど人気なのか聞きました。

イシベフラワーセンター 石部正宏社長:
「ガーベラは、切り花でよくアレンジメントで入れさせてもらうことが多い。その(アレンジメント)中で必ず入って、お決まりの物というか。なのでウエイトとしては大きいと思います」

画像2: 静岡県が生産量日本一の「ガーベラ」出荷の最盛期を迎える今その魅力を探る

Q:ガーベラはお店にとってどういうポジションの商品?

「お値段が安いということもありますけど、やっぱりそのフォルムですよね。かわいらしい形。丸い形とか、そういうの(アレンジメント)には、ガーベラがマッチします」

「私実際、育てている農場におじゃまして実際にガーベラを拝見さえていただいたことがあります」

「すごくいい物があるので、自慢できる静岡ならではの
お花のひとつだと思います」

そこで、私もガーベラ栽培の現場へ…

伊地健治アナウンサー:
「ここは浜松市、浜名湖のほど近くなのですが、このあたりには農業用のビニールハウスがたくさんあります。 そして、この場所で静岡県が生産量日本一というガーベラがつくられているんです」

「浜松PCガーベラ」の部会長、佐藤さんに案内していただきました。

画像1: そこで、私もガーベラ栽培の現場へ…

Q:このハウスだいぶ大きいですけど、広さどのぐらいあるんですか?

浜松PCガーベラ 佐藤加志吾 部会長:
「570坪ぐらい」

Q:こういうハウスがいくつかあるんですか?

「そうですね、このハウスの大きさがあと2つぐらい」

伊地健治アナウンサー:
「だいぶ広いですね、見えてきました、うわーすごい」

「花いっぱい、ガーベラいっぱいです、すごいですね」

「1つのハウス、全部ガーベラなんですけど、全部色が違いますね」

浜松PCガーベラ 佐藤加志吾 部会長:
「そうですね、1つの色だとどうしてもお客さんも、買う品種が限られてしまうので、皆さんにいろんなシーンで使ってもらいたいので、いろんなガーベラをつくっています」

 こちらのハウスの中では、14種類、1万1000株のガーベラを栽培しています。

 そもそも、浜松市でガーベラ栽培が盛んな理由を教えてもらいました。

画像2: そこで、私もガーベラ栽培の現場へ…

浜松PCガーベラ 佐藤加志吾 部会長:
「浜松市というのは、温暖な気候であったり、日の光が強いということで。ガーベラというのは、日の光が強いことで、生産量が多くなったり、植物の状態が良くなったりするので、それが非常に大きな影響だと思います」

 佐藤さんが「部会長」を務める「浜松PCガーベラ」には、生産者11人が所属。

画像3: そこで、私もガーベラ栽培の現場へ…

 このグループで、150種類以上のガーベラを栽培。

 春先から、5月14日の「母の日」までの、およそ2か月間が出荷のピークだということです。

Q:これは1年中育てられて、1年中出荷できる?

浜松PCガーベラ 佐藤加志吾 部会長:
「そうですね、これで母の日が終わると、3分の1ぐらいは植え替えになります。ですので、今が一番(ガーベラを)買うには、最適な時期」

画像4: そこで、私もガーベラ栽培の現場へ…

「出荷量が多くて、リーズナブル(な値段)で、花が非常に日持ちする。いい時期だと思いますので、ぜひお願いします」

 佐藤さんのハウスでは、花の病気や害虫対策として、土を使わず、ポットにヤシ殻繊維を入れ、栽培しています。

 水や肥料は、パイプから自動的に与えられるんです。

 ハイテクですよね。

 さらに…。

Q:あっ、いま、スイッチが入って、ハウスの上の白い布が広がり始めました。これ、どういうことなのですか?

浜松PCガーベラ 佐藤加志吾 部会長:
「温度で閉まるようになっていまして、今暑いじゃないですか。暑いと閉まってガーベラに最適な日の光を当てるという作業になっています。コンピュータ制御でしていますので」

Q:これ温度を感じて自動で閉まっているのですか?

画像5: そこで、私もガーベラ栽培の現場へ…

「そうですね。涼しくなってくると、また開いたりします」

 ただ、花の収穫は、すべて手作業です。

 バラやカーネーションなど、一般的な切り花は、「つぼみ」の状態で出荷しますが、ガーベラは、花が咲いてから出荷するため、傷をつけないよう、慎重に収穫していきます。

画像6: そこで、私もガーベラ栽培の現場へ…

パッキングセンターへ

 収穫したガーベラは、「パッキングセンター」に運びます。

「浜松PCガーベラ」の「PC」とは「パッキングセンター」のことです。

伊地健治アナウンサー:
「いま午前10時を過ぎたところです。朝の8時から、こうしてガーベラ部会の方々が車で何度もここにガーベラを運びにやってきています。
 この冷蔵庫の中、見てください、色とりどりのガーベラが集まって圧巻です。
まさに今が最盛期ということを感じます。」

画像1: パッキングセンターへ

 生産者が運び込んだガーベラは、12℃に保たれた冷蔵庫の中で、色ごとに分けられています。

画像2: パッキングセンターへ

伊地健治アナウンサー:
「農家の方々がガーベラを運んだ冷蔵庫の反対側の扉、その奥ではこのようにガーベラのキャップがけの作業が行われています。
 何本も同時に出荷するガーベラは、花同士があたると傷つきやすいために、このようなフィルムを、昔は人の手で1輪1輪につけていたそうなんです。
ところが今は、このような『フィルムかけ機械』がありまして、花を入れますと自動でフィルムをかけてくれるようになっているのです。
これによって、作業効率が格段に上がったそうです。」

画像3: パッキングセンターへ

 最新の機械で、効率化を図るパッキングセンター。

 季節ごとに売れる花の色が変わるため、各生産者が栽培するガーベラの色には「季節ごとのルール」があるそうです。

JAとぴあ浜松 花き営農センター 仲田一志係長
「組織として色が偏らないように、それぞれの色で、おおむねどのぐらいの割合っていうのを決めてつくっています。ピンクと黄色は多め。白と赤はちょっと少なめというようなバランスになっています」

Q:生産農家の皆さんも、そういうことを念頭に種類、量を考えて生産している?

「そうですね、全体が目標としているバランスになるように、個人ごとにもおおよそのバランスでやってもらっています」

画像4: パッキングセンターへ

 この施設では、1日におよそ4万から5万本のガーベラにフィルムをつける作業を行い、主に東京や大阪などの大都市圏に出荷しています。

Q:今のまさに旬の時期、そして母の日にかけてガーベラに親しんでほしいということろがありますか?

画像5: パッキングセンターへ

浜松PCガーベラ 佐藤加志吾 部会長
「はい、母の日に向けてもそうですけど、バレンタインとか、愛妻の日とかいろいろありますので、奥様とかお子様に、気が向いた時に、なにかこう(ガーベラを)買える時があったらお願いします」

画像6: パッキングセンターへ

伊地健治アナウンサー:
「私もちょっと、お花屋さんで1本買って、まずは家族にプレゼントするところから始めたいと思います」

藤枝市の園芸店へ

つづいて、藤枝市にある園芸店を訪ねると…。

画像1: 藤枝市の園芸店へ

伊地健治アナウンサー:
「切り花としてのイメージの強いガーベラですが、ガーデニングを楽しむ人たちの間では、ガーベラの苗も大変高い人気があるそうなんです」

 お店の方に、ガーベラの苗を見せていただきました。

伊地健治アナウンサー:
「これが苗として売られているということは、鉢植えで育てたり、あるいは地面に植える、地植えもできる?」

志太フラワー 深本雅嗣さん:
「お庭とか、ガーデニングで使われる方もいらっしゃいます」

Q:花によって、お手入れ難しいとか簡単とかあると思いますが、ガーベラはどうなのでしょうか?

「ガーベラのガルビネアに関しては、比較的病気や虫にも強いという特徴がありまして、初心者の方にも育てやすいタイプになると思います」

画像2: 藤枝市の園芸店へ

「こちらのシリーズも、何年か売っていますけれど、
根強い人気はあると思います」

 お値段は、他の花の苗に比べ少しお高めの880円ですが、その代わり毎年花を咲かせてくれます。

Q:ガーベラのどんなところがお好きなんですか?

画像3: 藤枝市の園芸店へ

来店客 藤枝市民 70代:
「けっこう、かわいいよね、大きいし、豪華というか
まとめて咲くと、すごくきれいですよね」

Q:まさに「ガーベラ」を植えている?

画像4: 藤枝市の園芸店へ

来店客 藤枝市民 70代
「バーベラ、もうちょっと黄色ですかね、植えてあるのは。嫁がね誕生日にプレゼントしてくれて、それが今咲き始めています」

「すごく花びらがそろっていて二重になっていて
すごくいいなと思いますよ」

「これからまた色の違ったものも植えてみたいと思います」

 一輪挿しにも、花束にも、ガーデニングの花としても人気のガーベラ。

 文字通り、私たちの暮らしに「花」を添えてくれる静岡県自慢の存在です。

画像5: 藤枝市の園芸店へ