「プロに近い人じゃないと楽器の良しあし判断できない」 ヤマハが工場を公開…職人技の作業も 静岡・磐田市
浜松市に本社を置く大手楽器メーカーのヤマハが、静岡県磐田市の工場を報道機関に公開しました。楽器づくりの最前線にあった驚きの技とは。
21日、公開されたのは、磐田市で管楽器や電子楽器を生産する
豊岡工場です。こちらは管楽器の世界シェアの3割を占めるヤマハが、世界に3つ持つ管楽器の生産工場のうちのひとつで、なんと日本では唯一の拠点。トランペットやサックスなどの高級ラインを中心に、17種類以上の楽器が作られています。
多くの楽器は手作業で
梅田航平記者:「こちらでは、トランペットやサックスの形を作る作業が行われています。ごらんの様に手作業で作業が行われていて、まさに職人技です」
工場に入ってすぐ目に飛び込んできたのが、職人による手作業の
工程です。ヤマハは量産が求められるようになった現在も、高級ラインを中心に、多くの楽器を手作業で生産していて、匠の技でミリ単位にこだわる音作りを行っています。
また、こちらのサックスに彫られているこの美しい彫刻も、実は全て手作業。様々な種類の道具を使い、鮮やかなは花びらが描かれているんです。
現役の吹奏楽団員やOB・OGが検品を担当
さらに、楽器の検品にもヤマハらしさが。
「♪♪♪♪」
国内有数の吹奏楽団を持つヤマハでは、現役の吹奏楽団員やOB・OGが検品を担当していて、高いレベルでの音色チェックが実現できています。
ヤマハ豊岡工場 村松慶一工場長:「プロに近いような演奏できる人じゃないと、その楽器がいいか悪いか判断できないから、そこの人を集められているのは大きなメリット。うちの社員楽器好きがめちゃくちゃ多い。人を育てながら、いい製品を作っていきたい」