医師「インフルエンザのピークはこれから」 インフルは『警報レベル』新型コロナも『注意報』手前 静岡
静岡県内でインフルエンザの患者数は、年が明けても「警報レベル」が続いています。むしろピークはこれからではないかと警戒を呼び掛ける医師もいます。
インフル「警戒レベル」、コロナも「注意報」手前
県内では、去年秋ごろから季節外れの流行となったインフルエンザ。県が12日に発表した最新の数字では定点医療機関あたりの感染者数は11.59人(1月1日~7日)。一時に比べると減ったようにも思えますが、依然として「警報レベル」は続いています。
さらに、ここに来て「新型コロナ」も増加。1医療機関あたり7.78人と、感染拡大注意報となる「8人」目前の数字になっています。
医療機関では…
嶋田光希アナウンサー(11日):「こちらの静岡市内のクリニックでは、インフルエンザの患者が増えているといいます。通常の入り口とは別に、発熱外来の入り口があり、朝から患者が訪れています」
静岡市駿河区にある、おさだ耳鼻咽喉科。
おさだ耳鼻咽喉科 臼倉洋子院長
「一つずつ鼻を触りますね」
「そこにいてください」
「失礼しますね」
採取した検体はすぐに検査します。
看護師
Q.これは何の検査キットですか?
A.上がコロナの検査キットで、下がインフルエンザの検査キットになります。
Q.どうなったら陽性になるんですか?
A.コロナの方は、この「T」の下に線が入ると陽性です。インフルエンザのキットの方は「A」と「B」があるので、「A」の上か「B」の上に線が入ると、それぞれの陽性になります。
スタッフ「確認お願いします」
臼倉院長「出た?」
スタッフ「はい」
臼倉院長「インフルA型だね」
別の患者は…。
臼倉院長「出た。これはコロナだね、結構はっきり出ている」
嶋田アナ「先生結果はどうでしたか?」
臼倉院長「この方はコロナの反応が陽性ですね」
年明けからインフルエンザA型と新型コロナが急増
こちらのクリニックでは年明けからインフルエンザA型と新型コロナの患者が急増していると言います。12月、インフルエンザA型が187人、新型コロナが38人でしたが、1月4日から10日の5日間(日曜・祝日は休診)でインフルエンザA型が39人、新型コロナは27人となりました。
おさだ耳鼻咽喉科 臼倉洋子院長:「年末年始の家族の集まり、あと静岡市の場合は3日に成人式があったので、その成人式の時のイベントとその後の集まりで、そこで同じグループで出ると、ほぼ(検査を)やった人ほぼ全員同じです。インフルエンザ陽性、出ない方が少ない」
発熱があり来院した人は…
静岡市民40代:「きのう夜の7時に、(体温が)37.5度になったので、もうそれで来ました」
Q.周りでインフルエンザとかが流行ってたりはします?
A.「妻と子どもがインフルエンザになりました」
静岡市民20代
Q.(娘さんの)検査結果は聞かれましたか?
A.「はい」
Q.どうでしたか?
A.「陽性です」
Q.何の陽性ですか?
A.「インフルA型」
Q.周りで流行っていますか?
A.「そうですね、自分の職場でも入っていて、自分も3日前になって、子どもが5人いるんで、一番下の子もかかってたりとかで、3日連続でここ来てます」
静岡市民 20代
Q.結果はどうでしたか?
A.「結果はコロナ。熱はきのうずっと出て38.2 度まで上がったんですけど、けさは平熱まで下がって。ただ、ちょっとまだ若干倦怠感とかあったので、どうかなっていうところだったんですけど。普通の風邪なのかなっていう感じで思っていたら、コロナって感じだったので」
院長「インフルエンザのピークはこれから」
取材したこの日は、午前中のみの診察でしたが発熱外来を16人が受診。そのうちインフルエンザが8人、新型コロナが2人陽性となりました。現状、新型コロナが増えてきていますが、院長はインフルエンザのピークもこれから来ると考えています。
おさだ耳鼻咽喉科 臼倉洋子院長:「まだピークにはなってないのかな。大体、いつも12月だけでピークを迎えることはなく、年が明けて、嫌なことに受験のシーズンとか、そういう時にだんだんまた増えてくるんですが、今12月からずっとA型が増え出して、今どちらが多いって言ったら、年が明けてB型が少数出てますが、圧倒的にまだA型なので、まだこれから年が明けてイベントが成人式とかあったのが先週ぐらいですから、まだピークとは言えないのかもしれないですね。A型がこれだけ多いので、B型が全然少ないっていうことはちょっと考えにくいから、年が明けてB型も出始めているので、B型もこのままでは終わらないのではないかと思います」