漢字の読み書きもできるように ロシア侵攻から2年…浜松市で学ぶウクライナ女性①

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 3月、ある学校で特別な卒業式が―。彼女たちは、1年半前にウクライナから避難してきた学生です。

来年度に向けて、新たなスタートを切ろうとしていました。

漢字の読み書きもできるように ロシア侵攻から2年…浜松市で学ぶウクライナ女性①

避難してきた4人の女性「日本語科」で学ぶ

伊地健治アナウンサー:「ここは浜松市中央区田畑の広がるのどかな場所。ここにはオイスカ開発教育専門学校という学校が。ウクライナから避難してきた若者をこれまで受け入れてきた。ロシアによる侵攻から2年、そうした若者たちはいまどのようにくらしているのでしょうか」

 卒業生のひとり、ヴィーラさんが校内を案内してくれました。

伊地アナ:寮もあって教室もあって。寮はどこに?

ヴィーラさん:「寮は2階になります」

伊地アナ:本当だ教室だ。

ヴィーラさん:「どうぞ」

伊地アナ:9人ぐらいですね、席が…。

伊地健治アナウンサー
伊地健治アナウンサー

 卒業生のひとり、ヴィーラさんが校内を案内してくれました。

伊地アナ:寮もあって教室もあって。寮はどこに?

ヴィーラさん:「寮は2階になります」

伊地アナ:本当だ教室だ。

ヴィーラさん:「どうぞ」

伊地アナ:9人ぐらいですね、席が…。

ヴィーラさん
ヴィーラさん

 「オイスカ開発教育専門学校」。農業を通じた国際協力を学ぶことができるこの学校では、短期留学を含めれば、年間200人近く海外からの学生を受け入れています。

 ヴィーラさんたち4人は、2022年から日本語の読み書きを習得する「日本語科」の生徒として、この場所で勉強・寮生活を行ってきました。

伊地アナ:周りはのどか
ヴィーラさん:「はい。ここは小さい街と感じていて、とても気に入った。浜松が好きになりました」

ヴィーラさんに話を聞く伊地アナ
ヴィーラさんに話を聞く伊地アナ

いまでは漢字の読み書きも…

 それにしても、ヴィーラさん、日本語が上手。ウクライナの大学で日本語を学んでいたのもありますが、浜松に来て1年半、しっかり勉強して、いまでは漢字の読み書きもできるようになりました。

 見せたいものがあるというので、ヴィーラさんの部屋にお邪魔すると…。

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伊地アナ:すごい女の子の部屋。グッズがいろいろ、一番好きなアニメや漫画は?

ヴィーラさん:「難しいな、いまは『薬屋のひとりごと』」

 見せたかったのは、マンガじゃなく…こちら。

伊地アナ:終了証って書いてある。やっぱり日本語の勉強はまだまだしたいなというのはありますか?

ヴィーラさん:「はい。まだ足りないなと思ってる」

 ヴィーラさんたちは、卒業したら寮をでなければいけません。

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校長「ウクライナ復興に向け力を発揮してほしい」

伊地アナ:ウクライナの方々を受け入れるきっかけは?

オイスカ開発教育専門学校 中野與一郎校長:「多くの方がそうだと思う。2022年2月24日の侵攻以来、私たちになにかできないかと考えた時に、大勢の留学生を受け入れてきたことから留学生という形で受け入れができないかと。必ずしもすぐには帰国できないだろう、むしろ長期化するだろうと予想していたので、最長2年間という予定をたてて日本語教育をやっていった」

中野與一郎校長
中野與一郎校長

 来日できたとしても、いずれは自立しなければいけない避難民たち。大きな課題は資金面でした。

伊地アナ:ざっくり自立できるまで2年はどのくらいの費用がかかる?

オイスカ開発教育専門学校 中野與一郎校長:「ざっと今の4人、年間一人当たり200万円ぐらい。学校としても経費がいるので、これは広く募金でお願いした。これがうまくいったから4人を呼ぶことができた」

 卒業後、自立するまでのサポートが必要です。学校が主となって呼びかけたクラウドファンディング。支援の輪は広がり、目標の240万円を上回る、306万円が集まりました。

漢字の読み書きもできるように ロシア侵攻から2年…浜松市で学ぶウクライナ女性①

 中野校長は、彼女たちの未来に期待を寄せます。

オイスカ開発教育専門学校 中野與一郎校長:「やりがい、希望をもって次の道にすすめるようにと配慮してきたつもり。ウクライナの家族を支えたり、今後始まるだろうウクライナの復興に対して、力を発揮してほしいと思う」