7月営業再開の「あわしまマリンパーク」地元からは期待の声が しかし園側には課題も…
7月の再開が発表されている沼津市のあわしまマリンパーク。地元の期待も高まっているようです。
あわしまマリンパーク 今村クニト社長
「7月12日の金曜日にやっと再オープンという形でさせていただきます」
施設の老朽化などを理由に閉園してからおよそ4カ月。
沼津市の「あわしまマリンパーク」ではいま、“再スタート”への準備が進められています。
難波亮太記者:
「来月の再開に向けて、こちらアシカプールでは観客席の屋根の修繕工事が行われています」
至るところに設置された足場。
施設の老朽化という問題だけでなく、資金の問題もあるため、園側はできる範囲で無理なく再開していくとしています。
これは「ショー」も同じです。
あわしまマリンパーク 今村クニト社長:
「何とか夏休みに向けて、飼育員さんも「やろうと思えばできます、なんだったらやりたい」というお声もいただいたんですけど、例えばアシカのプールであったら練習もできずにっていう状態なので、ごめんなさい、できる範囲でオープン。もう無理はしないでくれと」
地元内浦地区からは期待の声が
白木愛奈アナウンサー 10日:
「あわしまマリンパーク営業再開の日が来月12日に決まり、地元である内浦地区の観光業関係者からは期待の声が上がっています」
小説家 太宰治が滞在したことでも知られる「安田屋旅館」
あわしまマリンパークを訪れる観光客が宿泊することが多いそうです
安田屋旅館 安田和訓支配人:
「この辺は夏にお客さんが多く来るので、その前にオープンしてくれることは大変うれしく思う。」
こちらの旅館ではこれまで、あわしまマリンパークの入園券付き宿泊プランを販売していました。
安田屋旅館 安田和訓支配人:
「(閉館中入園券の付いた)プランは販売できないので休止ししている状態だがまた新たに営業するので新たに販売していきたい。 (営業再開して)相乗効果を生んでもらいたい。」
安田屋旅館にほど近い菓子店からも「相乗効果」を歓迎する声が…。
松月 瀬川公伸店長:
「(閉館中の)春休みもゴールデンウィークも来店数が、うちだけでなく内浦、 沼津に来る数も減っていた気がする。」
Qどのぐらい平年より減った?
「2割3割じゃないか。再開できて本当に良かった」
沼津市を代表する「寿太郎みかん」をあんこの中に混ぜ込んだ「みかんどら焼」が人気の菓子店。
水族館の再開に期待を寄せています。
松月 瀬川公伸店長:
「(営業再開して)あわしまマリンパークに来られたついでにこちらに足を運んでいただければありがたい」
しかし、園側には課題山積
再開を歓迎する声が聞こえてくる一方、園側には課題が山積しています。
あわしまマリンパーク 今村クニト社長:
「開けていかないと金銭の部分でもやっぱり回っていかないっていうことでのオープンです。なので本当にできる範囲でのオープンってことなので、僕はやった!って浮かれてる感じではない」
あわしまマリンパークでは、再建のため閉園前一般2000円だった入園料を値上げする見通しです。
また、解雇されるなどして閉園後に45人から11人になった従業員ですが、再雇用や新規採用によって現状49人集まっているといいます。
園では、6月下旬にもボランティアらと清掃をして再開に備えるとしています。
あわしまマリンパーク 今村クニト社長:
「やっぱり愛してくれてる方にはお祝いしてほしい。より多くの方に来てほしいというのが正直な気持ちです。なにとぞよろしくお願いします」