ミニトマトを使ったクラフトビール「政子の情熱」が完成 静岡・伊豆の国市ゆかりの北条政子にちなんで

YouTube Video ミニトマトを使ったクラフトビール「政子の情熱」が完成 静岡・伊豆の国市ゆかりの北条政子にちなんで
動画を再生

 静岡県伊豆の国市では4月の市制20周年を記念して、特産品のミニトマトを使ったビールを開発し、完成・お披露目式が行われました。

●伊豆の国市・山下正行市長:
「(北条)政子没後2025年で800年ですからこれで政子が蘇ったと」

 伊豆の国市ゆかりの北条政子にちなんだ「政子の情熱」は、地元特産のミニトマトを使ったクラフトビールです。

 原材料となるミニトマトは傷などがあって、そのままでは出荷できない規格外のものを活用。トマトの味を最大限に引き出すため乾燥させて使っています。御殿場市の時之栖の醸造所で1年ほどかけて完成させました。

 伊豆の国市は2024年のミニトマトの生産量が2004トンと静岡県内一です。県内や首都圏の市場に出荷していて2024年の生産額はおよそ13億円に上ります。

 そのミニトマトは鮮度が良く、糖度も7度以上と高いことから市場関係者からの評判も上々です。

 伊豆の国市のミニトマト生産者は58人全員が県の就農支援制度を活用し、他業種から参入したニューファーマーと呼ばれる人たちです。毎年2人前後の新規就農者がいるそうです。

 JAふじ伊豆・伊豆の国果菜委員会の上山隆介委員長も20年前大阪から移住してきた転職組です。

●JAふじ伊豆・伊豆の国果菜委員会 上山隆介委員長:
「今回私どものミニトマトとビールという新しい出会いがあり、私たち生産者と致しましても「政子の情熱」と共においしいミニトマトを作っていきたい」

 18日、ミニトマトビールの完成・お披露目式が行われました。

●山下正行市長:
「トマトを食べるだけでなくて加工品として正にこれは6次産業につながります」

 ミニトマト生産者や醸造所の情熱が詰まった缶ビール「政子の情熱」。北条政子と源頼朝が見つめ合う姿を切り絵でデザインした紙切り作家の水口千令さん。「政子が内に秘めた情熱を表現した」と話しています。

●上山隆介委員長:
「ビールとミニトマト合うかなと思ったんですけど、さっぱりした感じでおいしいものができて私たちのトマトのアピールにもなるということで非常に喜んでおります」

●山下正行市長:
「おいしいです。さっぱりと飲み口がいい。これは絶対いけるなと確信した次第です。歴史の町・伊豆の国市がどんどんPRされることを願っています」

 伊豆の国市のお土産にもなりそうなミニトマトビール「政子の情熱」。あすから時之栖の施設のほか、県東部と中部のセブンイレブンでも販売される予定です。

ミニトマトを使ったクラフトビール「政子の情熱」が完成 静岡・伊豆の国市ゆかりの北条政子にちなんで