告知せずに備蓄米販売…60袋を1時間で完売 購入した客「ラッキー」 販売を告知しなかった店側の思い 浜松市
買い物客「びっくりした。きょう入っているとは思わなかった」
買い物客「まさかあるとは思わなくて」
買い物客から上がった、驚きの声。皆さんが手にしていたのは、備蓄米です。

28日、静岡県西部に32店舗を展開する「遠鉄ストア」が1店舗を除いて、随意契約の備蓄米の販売をスタートさせました。店頭に並んだのは、合わせておよそ3900袋。特徴は、その販売方法です。遠鉄ストアでは、備蓄米をいつ販売するのか、事前に告知をしませんでした。
遠鉄ストア営業本部長 池谷航之介さん:「告知してしまうと、どうしても並んで整理券配って終わりとなってしまうので、幅広いお客様に購入機会があるのが、事前告知をしない方法かと思い、今回やるようにした」
混雑を避けて、普段から買い物に来る客が備蓄米を購入できるようにしようと、あえて、事前の告知をしない判断をしたそうです。

「たまたま来て…ラッキー」
販売初日の午前11時、入荷したばかりの備蓄米60袋が店頭に並びました。2022年産の古古米、5キロ税込み2160円です。次々と売れていく備蓄米。この日、運よく購入できた人たちは…。
浜松市民
Q.きょう備蓄米が売られていることは知っていた?
A.「いや、特には。普通にお米がなくなったから、そろそろ買わなきゃと言って来てたので。結局早い者勝ちというか、どれだけ朝早くから並んだ人が買えるかとなってしまうので、告知しない方が買いやすい」
浜松市民50代:「いろんなところで探していたが、なかなか手に入らなくて、ちょうど来たら遠鉄ストアで出していただいていたのでとてもありがたいです」
浜松市民70代:「たまたま来て、ラッキーに買えました。行列に並んでまで行きたくない」
浜松市民60代:「たくさん並ぶと大変だと思っていたので、きょうは助かりました。いい取り組みだと思います」

5キロ2160円…60袋を1時間で完売
その後も、順調に売れていき…。
「販売開始から1時間が経過しました。最後の1袋が売れました」
最後の一袋を購入 浜松市民50代
Q.きょう備蓄米が売られていることは知っていた?
A.「知らなかったです。たまたまです。今まで、出会ったら買いたいなと思っていたが、なかなか出会えなくて、きょう本当にあってラッキーだった。告知してしまうと朝からすごく並ぶとか、そういうの無理なので、こういう形で売るのも一つではないかと思う」
事前告知のなかった5キロ2160円の備蓄米60袋は、1時間ほどで早々に完売。

午後も60袋店頭へ…「幅広い客層に」
遠鉄ストア営業本部長 池谷航之介さん:「(備蓄米が)入ったらすぐ売り場に出して、午前しか来られないお客様、午後にしか来られないお客様、結果的に広く行き渡るようになれば一番いいと思っている」

午後にも、追加の備蓄米60袋を店頭へ。こちらは2時間ほどで完売しました。
遠鉄ストア営業本部長 池谷航之介さん:「日々買い物に来ているお客様が買えたのが非常にうれしく思うが、きょう買えなかったお客様もいるので、気持ち的にはちょっと複雑には複雑だが、告知なしでやって、今のところはやってよかったなと思います」
遠鉄ストアでの今後の販売は現時点で未定ですが、次回以降も、事前告知をせずに、備蓄米を販売していくということです。
