生成AIで伝統芸能を後世に…「民俗芸能の保存・継承は全県の課題」と県も期待 静岡県

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 失われつつある地域の伝統芸能を生成AIで後世に伝えるシステムが、静岡県庁で報告されました。

 この取り組みを報告したのは、大手電機メーカー「コニカミノルタ」のグループ会社です。コニカミノルタは機械の部品などを作る熟練の技術を継承するため、生成AIを使ってマニュアルを作成しています。そのノウハウを応用し、静岡県富士市の無形民族文化財「鵜無ヶ淵神明宮の舞踊・神楽」の継承マニュアルを市と協力して作成しました。

 認知科学に基づいて生成AIが経験者に聞き取りを行い、踊るときの細かいコツや口承での言い伝えも記録に残せるということです。報告会の後、県の職員はシステムの仕組みや今後の展開など熱心に質問していました。

静岡県文化財課 鈴木安由美課長:「民俗芸能の保存・継承は全県の課題ですので、普及していければいいかなと思いまして今回発表の機会を設けさせていただきました」

コニカミノルタジャパン 田村恭嗣営業推進マネージャー:「ご高齢の方というのは、どうしても言葉で表現するのが難しい。そのコツや勘をちゃんと具現化して文書化してくれるというのがAIの最大の利点」

 コニカミノルタは、この技術を地域の観光推進などにも応用したいとしています。