世界遺産のとなり「反射炉ビヤ」が缶ビール販売を始めるふか~いワケとは 開業29年目の決断 静岡・伊豆の国市

 伊豆の国市にある、世界遺産の「韮山反射炉」。その隣には…。

 去年行われたビールの世界大会「World Beer Awards(ワールド・ビア・アワーズ)」で唯一の金賞受賞。“世界一”に輝いたクラフトビール、「早雲」です。「反射炉ビヤ」のラインナップは、ユニークなものばかり。「早雲」のほかに、「太郎左衛門」や「頼朝」など、日本史に深い関わりを持つ韮山ならではの、個性豊かなビールが並びます。

世界遺産のとなり「反射炉ビヤ」が缶ビール販売を始めるふか~いワケとは 開業29年目の決断 静岡・伊豆の国市

29年目の挑戦 プロデュースは人気ユーチューバー

反射炉ビヤ 山田隼平製造長:「それぞれの銘柄にそれぞれのスタイルと味わいがある」

 その中でも、個性が強いのが「頼朝」。

能地優アナウンサー:「(ビール飲む)香ばしさ、苦みがあって、ものすごくコクがありますね。後味はスッキリさわやかで、キレを感じます」

 歴史を紡いできたブリュワリーで、今年始まった新たな取り組みが…。

反射炉ビヤ 山田隼平製造長:「29年目にして、初めて缶ビールを導入した」

 これまでは瓶ビールのみでしたが、3月から缶ビールの販売もスタート。チャンネル登録60万人の人気ユーチューバー、「お酒マン」さんがプロデュースした「お酒マンIPA」など5種類を缶ビールで提供しています。

反射炉ビヤ 山田隼平製造長:「今までは瓶ビールの方が高級感があり主流だったが、どんどん時代が変わっていて、缶ビールの方がお客様にもより手軽に飲んでいただけるし、(運搬しやすく)輸送面で環境にもいい」

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クリーミーな泡のヒミツ

 メリットは持ち運びやすさだけでなく、味にも。

山田さん「(ビールを注ぐときに)特別なポイントがあります。(缶をシェイク)これがこのビールを楽しむポイントです。そして勢いよく注ぎます」

能地アナ「泡が細かいです。しかも全体に広がっています。すごいすごい。どんどん上に上がってきますね。」

能地アナ:「いただきます。クリーミーです。すごい口当たりが柔らかくてラテを飲んでいるような感覚です。香ばしさ、苦み、コクはボトルと同じようにあって、違いは後味ですね。缶の方が余韻が長いように感じます」

 その後味の秘密は、クリーミーな泡。瓶と比べて見ると、きめ細かさは一目瞭然です。

能地アナ:「どうしてこんなに泡立ちが細かいんですか?」
山田さん:「はい。製造過程で××××××を加えています」

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秘密は醸造所に

 その秘密を探るべく、醸造所へ。

能地アナ:「タンクがいくつもありますね」
山田さん:「反射炉ビヤの全てのビールはこの醸造所で作っています」

 常時5種類のビールを、途切れることなく作り続けているといいます。

山田さん:「このタンクの中に、ビールになる前の麦のジュースが入っていて、それが酵母によってアルコールに変換されている。アルコールが生成される副産物としてCO2ガスが発生する。それと共にエステル香という華やかな香りを出している。ぜひかいでみて」

能地アナ「(嗅ぐ)確かにフルーティーな香りがする。これがクリーミーな泡立ちの秘密ですか?」

山田さん「こちらは発酵で出てくるガス。実際の泡を作ってる機械がある」
能地アナ「これじゃないんですね」

世界遺産のとなり「反射炉ビヤ」が缶ビール販売を始めるふか~いワケとは 開業29年目の決断 静岡・伊豆の国市

 たどり着いた、おいしさの秘密。案内された先は、なんと醸造所の外!?

能地アナ「ここですか!? え!?」

 そこにあったのは…。

反射炉ビヤ 山田隼平製造長:「今年反射炉ビヤが導入した缶ビールを生産する設備です」

 今回、缶ビールの新規生産のため、醸造所の外に増設された専用ライン。アメリカの企業から特注で仕入れたというこの機械への投資額は3000万円です。

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能地アナ「この機械に泡立ちの秘密が隠されている?」
山田さん「そうです。それがこちらの液体窒素です」

 一般的な缶ビールの泡は炭酸ガス=二酸化炭素によるものですが、こちらで使っているのは、液体窒素。窒素は水に溶けにくく、泡のサイズも小さいため、クリーミーで、なめらかな口当たりを生み出してくれるそうです。

反射炉ビヤ 山田隼平製造長:「味わいはより高品質になったところもあり、より柔らかな味わいを提供できるようになった」

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狙いは海外展開!?

 缶ビール化を進めたことで、今後は小売店での販売を強化し、海外展開も検討しているといいます。

反射炉ビヤ 山田隼平製造長:「韮山反射炉、そして伊豆の魅力を伝えていくことが大きなポイントなので、より多くの人に缶ビールが届くように努力して、ビールを通して魅力を届けていきたいと思います」