【サバショック】漁獲量は10年で半分に…価格は2-3割高 逆に安い魚はイワシ 人気の「南蛮漬け」を能地アナが紹介
買い物客40代男性
Q.サバは好き?
A.「大好き。味というか食感というか昔から大好き」
買い物客60代女性:「よく買いに来る。体に良いし」
さまざまな調理法に合う、食卓の味方・サバ。ところが今、国産のサバに危機が訪れています。
片寄翔太アナウンサー:「スーパーの鮮魚コーナーに来ています。
こちらにはズラッと美味しそうな魚が並んでいるんですが、その中でもサバの価格が上がっているということなんです」
こちらのスーパーでは、取材をした12日時点で、国産のサバが一切れおよそ150円で売られていました。
田子重セナ店 内記寿治店長:「値上がりは去年ぐらいから。(一切れ)だいたい20円から30円くらい上がっている。一番はサバがとれていないというのが現状あって、サバを販売できない日もある」
静岡県の水産・海洋技術研究所によりますと、2016年にはおよそ2万トンあった漁獲量が、去年には半分の1万トンを切り、今年は去年を下回る漁獲量が予想されています。
取引価格を去年と比べても、国内で主に流通するマサバとゴマサバどちらも上がっていて、特にマサバは1キロあたりおよそ370円も高くなっているということです。
そのため、店では売り場面積を縮小する事態に。さらに。
田子重セナ店 内記寿治店長:「仕入れ価格については、3割以上上がっている。ノルウェーについては漁獲量が落ちていて規制が入って資源確保が進んでいるのでその要因もあると思う」
国内での不漁に加え、輸入も安定しないサバ。缶詰にも影響が広がっています。
田子重セナ店 内記寿治店長:「2年前くらいからずっと値上げが続いている。以前は100円以下で販売していたのが今128円とか2割3割くらい(値上がりした)」
国内産も海外産も危機的状況のいわば“サバショック”に買い物客は…
買い物客70代女性:「すごく(値段が)上がっている。もうちょっとサバに変わる魚が出てくれば」
買い物客50代女性:「缶詰もあまり手軽ではなくなってきている感じ。食卓に出しにくくなる」
買い物客40代男性:「寂しい。夕飯の楽しみが少し減ってしまう」
人気の惣菜店も…
能地優アナウンサー:「静岡市葵区鷹匠に来ています。こちらの魚の総菜屋、サバが名物のお店なんですが、サバショックの影響出ているんでしょうか」
静岡市鷹匠の街中にある惣菜店「あじろ屋本店」。30年以上地元に愛され、地魚の刺身や揚げ物などがそろうテイクアウト専門店です。のれんにも掲げている、自慢の名物が“焼きさば醤油寿司”。一般的なしめサバを炙った押し寿司とは少し違い、醤油焼きにした香ばしいサバと酢飯を合わせているのがポイントです。
能地アナ:「結構身が厚いですよ。いただきます(食べる)。うん!美味しい!サバのうまみもしっかり感じられるんですけど、脂の甘みをまず感じます。酢飯とサバの間にガリが入っているんですよ。一口の満足感しっかりあるけど、さっぱりしているのでいくらでもパクパク食べられちゃいますね」
この“焼きさば醤油寿司”を求め訪れた客は…
買い物客60代男性:「ここのお店はサバありきで来るから。ちょっと香ばしさもあってそこが美味しい」
あじろ屋では国産と輸入のサバの特徴を生かしながら、商品ごとに分けて使用。脂の乗りが安定した輸入のサバを使う名物“焼さば醤油寿司”は“サバショック”による大きな痛手を受けています。
能地優アナ:「先ほどサバをいただいて、やっぱりサバって安定に美味しいなって思ったんですけど、ただそれが安定して手に入らなくなっているのは寂しいなと感じた。そのあたりいかがですか?」
あじろ屋 栗田和則社長:「私たちもそう。今の規格で今の価格帯でやれれば一番良い。値段は4年間で4倍くらいにはなっているが、物が切れることはなかった。やりづらい」
あじろ屋では、現在仕入れている大きさのサバの調達が難しくなっていることから、今後はサイズの大きいものを仕入れる予定だそう。ただ、その分販売価格も上がってしまう可能性もあると言います。
あじろ屋 栗田和則社長:「サバは消費が一番多いということはみんな好きな魚でもあるし、サイズが入ってきてくれて安定してくれれば一番うれしい」
県内にも広がる“サバショック”ですが、今、お得な魚もあると言います。
田子重セナ店 内記寿治店長:「今年はイワシが豊漁なので価格がかなり下がっていて手に取りやすくなっている。安い時だと1匹60円くらい」
いまお得なイワシで…
魚総菜を手広く扱うあじろ屋でイワシのおすすめの調理方法を教えてもらいました。
あじろ屋本店担当者
「南蛮漬けが一番良いと思う。こういう感じで骨まで食べられて野菜も食べられる」
材料はイワシやタマネギ、ニンジンなどのお好みの野菜にご覧の調味料。店で提供されている商品の詳しいレシピは企業秘密でしたが、酢、しょうゆ、みりんを3:1:1にするのが、あじろ屋のこだわりなんだそう。
切った野菜を透き通るまで炒めたら、ボウルに一度取り出します。背開きにしたイワシは片栗粉をまぶして、熱した油でこんがりするまで揚げます。
揚げている間にタレ作り。砂糖、しょうゆ、酢、みりん、鷹の爪を混ぜるだけ。イワシの下に焼き色がついたらひっくり返してしっかり火が通るまで揚げていきます。
能地アナ:「この油のパチパチ上がって来る音とともに、だんだん良い香りがしてきましたよ」
野菜とイワシとつけダレを合わせて冷蔵庫で数時間寝かせた後、ネギをトッピングしたら「イワシの南蛮漬け」の完成。
能地アナ:「衣の付き具合といい、色合いといい、結構良い感じに仕上がったのではないでしょうか。いただきます(食べる)。サバに比べるとイワシは脂の乗り方があっさりしているので、イワシの魚のうまみがダイレクトに伝わってきます。今イワシがよく捕れているということなので、南蛮漬けにするのも良いですし、他の調理方法も試してみていろいろアレンジして楽しんでみるのも良いかもしれませんね」