通常運賃の6倍以上でも満席 洗浄線や貨物駅…普段見られない場所を巡るツアー、JR社員の解説もマニアック 企画したのは2年目の社員「次の企画はまだ内緒」 静岡県
東海道線で普段は見ることのできない”舞台裏”を巡るツアーが初めて行われました。
髙山優樹記者:「県内を横断しながら、普段は見ることのできない特別な場所をめぐるツアーが行われます。すでに多くのお客さんが車内に乗り込んでいます。まもなく出発です」
「東海道本線静岡の一日」と銘打たれたこのツアー。普段は特急列車などに使われる列車に乗って、県内のおよそ260kmを巡ります。ツアーの代金は3万3000円と、同じ行程を乗った場合の通常の運賃の6倍以上にも関わらず、用意されたおよそ190席が埋まったということです。
列車は午前8時半ごろ、静岡駅を出発しました。
記者「静岡駅から結構走ってきまして、現在、沼津駅・洗浄線に入っていきます。普段は通らないエリアです」
沼津駅構内に着いた列車は、車両の整備が行われる洗浄線に入っていきます。
JR東海社員:「分岐機器は、可動K字クロッシングという特殊な分岐機器で…」
車内では、JR東海の社員によるマニアックな解説も。
静岡市から・ツアー客:「普段入れない車庫とか、車掌さんや駅の方からの見どころの説明とかが魅力」
●午後0時半
沼津を出た列車は再び静岡市内へ。次の目的地は、貨物駅への入線です。静岡貨物駅は毎日およそ82万トン分のコンテナが積み下ろされる一大物流拠点です。
日本の物流を支える最前線を間近で見ると、列車はそのまま貨物駅の近くにある車両基地に。すると乗客が乗った車両は洗車装置の中へ。迫力満点の洗車に、ツアー客も熱視線を送ります。
その後のツアーでは、菊川駅や浜松貨物駅などをめぐり、およそ260kmを10時間ほどかけて走り抜けました。
JR東海では初めての開催となった今回のツアー。
岡山県から・ツアー客:「1日中電車に乗っていられて、色んな行程があるので、洗浄線で水がかかっているところとか通れるのかなと思って」
岡山県から・ツアー客:「JR東日本のツアーはよく行くんだけど、JR東海は珍しいと思って」
鉄道ファンの間では、イベント列車などをあまり運行しない「硬派」なイメージがあるというJR東海。「異例のツアー」を企画したのは、入社2年目の若手社員でした。
JR東海静岡支社 井出佑亮さん:「東海道本線は長い歴史を持っておりますし、鉄道施設も様々あって見どころも多いというところで(企画した)。これだけ一度にたくさんのところ(裏側エリア)に入る列車がこれまでなかったので、ダイヤを組む課には何度も通って、調整をしていただいた」
JR東海としても、今後さらなるツアーを企画しているということですが…。
Q.次の案は?
JR東海静岡支社 井出佑亮さん:「それはまだ内緒で」
鉄道の新たな魅力を発見できる企画が今後も県内で生まれそうです。