深夜1時に大阪出発も…全国からファン殺到『爆買い』 静岡に誕生した“ガンプラの聖地”に潜入 県は“地域活性化の起爆剤”に期待

 2日の水曜、静岡市にオープンした“あるお店”。 埼玉、岐阜、長野、日本全国から集まった人々。皆さん、行列を作って、爆買い!

Q:すごい量ですね?
男性「いつもの平均的なお買い物です。」

Q:いくらぐらい買う?
男性「1万円ぐらい」

女性「すごくカッコいいです」

 実はこちらの施設、静岡市の新たな観光の起爆剤として期待されているんです。

県庁担当者「県の魅力をさらに体験していただく、素晴らしい機会になるのでは」

深夜1時に大阪出発も…全国からファン殺到『爆買い』 静岡に誕生した“ガンプラの聖地”に潜入 県は“地域活性化の起爆剤”に期待

プラモデルの町・静岡市は6年前から「静岡市プラモデル化計画」

除幕式「プラモニュメントのお披露目です。どうぞ。」

 街を歩けば、まるで巨大なプラモデルの世界。これは6年前にスタートした「静岡市プラモデル化計画」です。タミヤやバンダイなど、世界的な模型メーカーが集まる静岡市。全国のプラモデル出荷額の8割以上を占める、“模型の世界首都”ならではの取り組みです。

 その熱気はさかのぼること16年前にも。JR東静岡駅前に登場したのは高さ18メートルの実物大ガンダム。

深夜1時に大阪出発も…全国からファン殺到『爆買い』 静岡に誕生した“ガンプラの聖地”に潜入 県は“地域活性化の起爆剤”に期待

2010年 静岡市には等身大ガンダムも

伊地健治アナウンサー:「今月24日の一般公開に先立って、今夜報道陣に公開されることになりました。ずらりと並んだ報道陣、そして私もガンダムに会うために、ご覧のように正装して来ました。地球連邦軍の制服です。並んでいる報道陣の皆様の冷たい視線がちょっと痛いです」

深夜1時に大阪出発も…全国からファン殺到『爆買い』 静岡に誕生した“ガンプラの聖地”に潜入 県は“地域活性化の起爆剤”に期待

 私も当時、その熱狂をリポートしていました。

伊地健治アナウンサー:「ガンダムの上半身です、ライトアップされている」

 実物大ガンダムは全国から観光客を呼び込み、8か月間でおよそ160万人が来場。その経済効果は480億円ほどに上ったとされています。このように、模型産業を、観光や地域活性化につなげてきた静岡市。そこに今週、新たな拠点として期待される施設が、誕生しました。

深夜1時に大阪出発も…全国からファン殺到『爆買い』 静岡に誕生した“ガンプラの聖地”に潜入 県は“地域活性化の起爆剤”に期待

「バンダイホビーセンター」

伊地健治アナウンサー:「去年、新工場とミュージアムがオープンした、バンダイホビーセンター。今週、オープン1周年を記念して、新たにプラモショップが出来たんです。ここでしか手に入らない、限定モデルもあるそうです」

 JR東静岡駅から歩いて、10分ほどの場所にある、「バンダイホビーセンター」。もともと静岡市で、およそ50年前から稼働していた工場では、世界中にファンを持つ、ガンダムのプラモデル、通称ガンプラのほとんどを生産して来ました。9月2日、プラモショップのオープン初日には、開店前から並ぶ、お客さんの姿が。

神奈川から来た夫婦
Q:どこから来た?
A.「横浜からです」

Q;2人ともガンダムファン?
A.「僕がガンダムファンで、妻は付き合ってくれて」
A.「けっこうずっと好きで、家に(ガンプラが)いっぱいあるので、私もそれにちなんで好きになりつつある。楽しみで来ました」

大阪から来た男性
Q:何時に出発した?
A.「深夜1時ですね。下道で来ました。好きな人からすれば、初日に来るのは。それが一番かな。」

深夜1時に大阪出発も…全国からファン殺到『爆買い』 静岡に誕生した“ガンプラの聖地”に潜入 県は“地域活性化の起爆剤”に期待

 そして…

「おはようございます。ご来場ありがとうございます」

 多くのお客さんが、まずは、プラモデルミュージアムへ。バンダイのミュージアムは全国で静岡市だけ。それも人気の理由の1つです。

 近未来の作業員をイメージした制服を身に着けた富澤侑衣さんに案内してもらいました。すると、まずは受付で…。

受付「こちらが、当施設1周年を記念して“エコプラ”を皆さんにお渡ししています」

伊地アナ「エコプラ?何ですかこれは」

受付「使用済みの(プラスチック)を回収して、再利用して作られたプラモデルです」

伊地アナ「だからエコプラなんですね。なるほど、リサイクルということなんですね」
 
 接着剤を使わずに、30分ほどで組み立てることができるガンダム。グレーのガンダムも、重量感があってカッコいいですね!

深夜1時に大阪出発も…全国からファン殺到『爆買い』 静岡に誕生した“ガンプラの聖地”に潜入 県は“地域活性化の起爆剤”に期待

中を進むと…

伊地アナ「ここが入り口なんですね」

富沢さん「ここがデザインロードというエリアでして、プラモデルの企画段階の資料を展示してます。デザイナーも一人ではないので、手で書く人も」

伊地アナ「これ手書きなんですか。本当だ、腹ハッチ正面幅広げるとか。凄いですね。」

さらに奥には…。

富沢さん「実際に工場の中を見学できます」

伊地アナ「おぉ~、すごい!。ここから工場が見えるんですね。わ~すごい、広いですね。広くてびっしりと、機械が置かれています。オートメーションなんでしょうか?自動でそれぞれ動いていますね」

 なんと、ガンプラの生産工場を、間近で楽しむことが出来るんです。

富沢さん「まさに、こちらの見える成形機で世界中のファンの方へ作っています」

伊地アナ「国内とか、輸出のガンプラすべてがここで作られている?」
富沢さん「ほとんどのものがここで生産されています」

Q:この工場をいま、窓越しで見ていますが、中に入ることはできない?
富沢さん「一般の方はご案内していませんが、今回特別に」

ということで、ガンプラ製造の心臓部ともいえる工場の中へ。

深夜1時に大阪出発も…全国からファン殺到『爆買い』 静岡に誕生した“ガンプラの聖地”に潜入 県は“地域活性化の起爆剤”に期待

工場の中は…

伊地アナ:「おぉ~、広い!天井が高い。凄いですね。端から端までたくさんの機械があります」

 成形機と呼ばれるプラモデルを作るロボットがズラリ。この工場には、合わせて、94台の成形機が備えられ、自動でプラモデルのパーツが作られています。

伊地アナ:「うわ~、大きい。なんかプラモデルの工場というよりも、本当にガンダムを作っているんじゃないかというような錯覚をしますよね」

深夜1時に大阪出発も…全国からファン殺到『爆買い』 静岡に誕生した“ガンプラの聖地”に潜入 県は“地域活性化の起爆剤”に期待

 プラモデルの原料が、このプラスチック。これを高温で溶かし、金型に流し込むことで、パーツが作られます。

伊地アナ:「あ、出てきた。すごい、今まさに出来立てほやほやの。こうやって出来るんですね。温かかったりするんですか?」

バンダイスピリッツ 沼田清寛さん:「まだ温かいです」

伊地アナ:「温かい、本当だ。ほんのり温かいです。これが1か月後には、まったく違う国、海を渡った遠くの国で、誰かが作っているかもしれない。これはロマンチックです」

 ここで作られたプラモデルは国内はもちろん、アメリカ、ドイツ、シンガポールなど、世界10か国へ輸出されています。再び、ミュージアムに戻ると、来場者に人気だという“プラモデルのデザイナー体験”が待っていました。

深夜1時に大阪出発も…全国からファン殺到『爆買い』 静岡に誕生した“ガンプラの聖地”に潜入 県は“地域活性化の起爆剤”に期待

 企画や、開発担当者になった気分で、顔や、腕の太さなどのデザインにカラーリング。さらに、背景やポーズを選択。すると、こんなお土産が…。

伊地アナ:「いま、デザインしていただいたパッケージが。シールとなって出てきます。うわ~すごい嬉しい。これ、僕がデザインしたガンダム。そして、パッケージですよ。こんなガンダム、どこ探してもないですから、自分だけのオリジナルですから。これは、ずっと永遠にとっておきたい宝物になりました」

 ミュージアムは、子どもをもつ家族連れに、さらに親しみやすくなったといいます。

担当者「これまでは、6~12歳のお子様は、(子ども料金の)入館料をもらっていましたが、1周年記念で0~12歳のお子さまが、無料で入館できるようになりました」

Q:ここどうですか?
子ども「楽しい。」

 さらに、これまでは、入館チケットは国内在住者しか購入することが出来ませんでしたが、海外からも予約できるようになり、さらなるインバウンド需要にも、期待が持てそうです。

深夜1時に大阪出発も…全国からファン殺到『爆買い』 静岡に誕生した“ガンプラの聖地”に潜入 県は“地域活性化の起爆剤”に期待

 そして、ミュージアム内に新しくオープンしたのが、ガンダムグッズを販売するショップです。注目は、ここでしか買えない限定品、戦国武将風にアレンジした、「真武者頑駄無(しんむしゃがんだむ)」。オープン初日は、ここぞとばかりに、ガンプラを爆買いするお客さんで賑わいました。

Q;すごい量ですね?
A.「いつもの平均的なお買い物です。」

 藤枝から来たこちらの男性は、無事に狙っていたガンプラをゲットしました。

「限定品なので、やっぱりうれしい。」

深夜1時に大阪出発も…全国からファン殺到『爆買い』 静岡に誕生した“ガンプラの聖地”に潜入 県は“地域活性化の起爆剤”に期待

静岡県は…

 店内は多くのお客さんで賑わっていますが、これを、地域活性化のチャンスと捉える声も。

 県の担当者からは観光面での期待の声が…

静岡県観光振興課 水野祐子さん:「今回、バンダイのミュージアムがより充実された中で、そこを目的にして多くの方が訪れて、そこからさらに本県のほかのところも周遊いただくとか、お泊りして、県の魅力をさらに体験してもらう素晴らしい機会になる。」

 実際に、プラモデルミュージアムを訪れていたお客さんたちからもこんな声が…。

埼玉から「さわやかに寄って帰ろうかと思っています。」

    「浜松餃子を食べようかなと。お土産は買って帰ろうかなと思っています」

 ミュージアム来館をきっかけに静岡を楽しみたいという声が多く聞こえてきたんです。東静岡駅周辺ではアリーナの建設や、新たな図書館の構想も持ち上がっていて地域全体の盛り上がりが期待されています。

静岡県企画政策課 式守啓介さん:「スポーツに来られた人が模型を含めた文化も楽しんでもらう、文化に来た人がアリーナを見ながらスポーツも楽しんでもらう。バンダイの取り組みを踏まえて、活性化させていくきっかけになればいいなと考えています」

 世界中から人々を呼び込む拠点へ。“模型の世界首都・静岡”の未来に、これからさらに注目が集まりそうです。

深夜1時に大阪出発も…全国からファン殺到『爆買い』 静岡に誕生した“ガンプラの聖地”に潜入 県は“地域活性化の起爆剤”に期待