伊豆諸島などで津波観測 しかし津波に関する地震の詳細は不明「なかなか珍しい事例」
太平洋沿岸の広い範囲で一時津波注意報が発表され、伊豆諸島などで津波が観測されました。気象庁は今回の津波について地震の震源などを確定できていないとしています。
気象庁 下山利浩地震情報企画官:
「今回津波の発生原因となる地震の詳細が不明で、予測が難しい状況。そのため各地の潮位をしっかり観測し、津波注意報基準に達する場所があれば、その場所に注意報を発表している」
気象庁は午前6時40分、伊豆諸島と小笠原諸島に津波注意報を発表。
その後、範囲は千葉県九十九里・外房から奄美諸島・トカラ列島まで、太平洋側の広い範囲へと拡大されました。
津波注意報は正午に全て解除されています。
今回の津波は、先週5日と同じ伊豆諸島の鳥島近海での地震が原因とされていますが、気象庁は震源や地震の規模を表すマグニチュードを確定できていないとしました。
「今回地震の規模を決めることができないような状況で、津波を発生させるような規模の地震ではない。そういった状況でも津波が発生している」気象庁は今回の津波を「なかなか珍しい事例」として、潮位変化があった場合はすばやく情報を発表するとしています。
静岡県内への影響は。
駿河湾フェリーは県内に津波注意報が出なかったことから清水ー土肥間を通常運航しました。
密岡正悟管理部長:
「運航管理者と船長の方で協議をして、特に問題がないということで通常通り運航している」
運航するかどうかの判断は安全管理規定の運航基準に基づき、風速、波の高さ、視界の3つの条件でするということです。
気象庁は現在も、若干の海面変動の可能性があるとして、県内を含む太平洋沿岸の多くの地域に津波予報を発表しています。