地震発生から2週間厳しい寒さの中体調を崩す人が増える中キッチンカーで食事を提供するトルコ人のグループも

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能登半島地震から2週間。災害関連死のリスクが懸念される中、今も石川県を中心におよそ1万6000人が 避難生活を送っています。被災地では炊き出しや避難所での診察が行われています。

静岡朝日テレビ 梅田航平記者 石川・輪島市 15日
「輪島市の鳳至(ふげし)小学校の駐車場です。こちらに多くの人が車中泊をしている。中には断熱材を前に引くなど工夫している人もいる」

 石川県輪島市の小学校の校庭に止められた十数台の車。

 多くの人たちが車の中で夜を明かしています。

車中泊する男性:
「最初は市役所に避難していて市役所が復旧活動の拠点になり、他に移動してくださいということで、そのタイミングで車中泊に。どうやって暖を取るかいつも考えている。きょうまで何とかしのいでいるけどまた寒さが厳しくなってくると確かに厳しい」

キッチンカーで支援

静岡朝日テレビ 梅田航平記者 石川・輪島市 15日
「輪島市鳳至小学校の避難所には炊き出しが来ているが、その横にはトルコ料理のケバブのキッチンカーも来ています」

 ここは石川県外から支援に駆け付けたトルコ人団体の
キッチンカーの拠点となっています。
※輪島市の許可を得て実施しています

キッチンカーで支援 ビルギ・アイハンさん
「トルコで地震があった時に一番に(支援に)来た国が日本だった。めっちゃ早かった。それがめっちゃ助かったので感謝します」

 この団体は愛知県と岐阜県に住むトルコ人から食材や費用を募り、被災者に温かいケバブやスープなどの食事を提供しています。

被災者:
「食べたらみんな喜んでうれしいです」

被災者:
「こんなおいしいものを「持っていって」「持っていって」と言ってくれて本当にうれしい。涙が出る」

キッチンカーで支援 ビルギ・アイハンさん:
「みんなが本当に喜んでいっぱい食べる。その喜びの顔がめっちゃうれしい。」

キッチンカーで支援 ビルギ・アイハンさん
キッチンカーで支援 ビルギ・アイハンさん

災害関連死の増加が懸念される

 長引く避難生活。

 慣れない避難所の生活で、体調を崩す人が後を絶ちません。

医師:
「失礼します」

 防護服に身を包んだ医師が訪ねたのは、新型コロナに感染した高齢男性。

医師:
「ご飯食べれてますか?」

新型コロナに感染した男性:
「食欲はあります」

医師:
「酸素の取り込みは全然問題ないようです」

新型コロナに感染した男性:
「はい」

 中には心臓や肺に病気を抱え、酸素吸引をする女性も避難所で診察を受けています。

女性:
「親切にしてくれているので、何も不自由はない。地震があってここきて、人が大勢集まって、幸せやと思いますよ」

 地震発生から2週間が経った今も、1万6000人を超える被災者が避難所で生活していて、災害関連死の増加が懸念されています。

酸素吸引をする女性
酸素吸引をする女性