石川県能登町白丸地区の和太鼓が100km離れた新潟県柏崎市に 支援をめぐり新たな絆が
発災から3週間以上が経ち復旧へ向けて少しづつ歩みを進めている能登半島地震の被災地。支援を巡って新たな縁も生まれています。
片山真人SATVアナウンサー 石川・能登町 白丸 21日
「能登町の中でも特に津波の被害が甚大だった白丸地区。住宅や集会場を直撃し、保管してあった和太鼓が流出したが、新潟県で見つかったことがわかった」
新潟県・柏崎市で旅館を営む男性が近くの海水浴場で見つけたのは…。
小竹屋旅館 杤堀耕一さん 新潟・柏崎市
(倉庫を開けて)
Q.これですか
「これですね/ここを見ると地名が…」
漂着した太鼓には薄っすら、“白丸”と書かれています。
SNSで発信したところ、太鼓はおよそ100キロ離れた石川県能登町の祭りで使用されているものだとわかりました。
なくなっていた太鼓が見つかったことに、地元の人は…。
「白丸曳山祭り」に長年携わる 岩前純悦さん 石川・能登町:
「どうもありがとうございました。これが道具入れ。祭りの時の道具を入れてあったもの」
太鼓を見つけた杤堀さんによりますと、無償での修理を名乗り出ている楽器店があると言います。
小竹屋旅館 杤堀耕一さん 新潟・柏崎市 :
「新潟自体も大きい地震を経験していて、苦しい思いはわかっているのでこれも何かのご縁ですし、直接私たちが今被災地にできることは少ないけど、こういったことで少しでも力になれればと思う」
能登町白丸の住民からは「状況が落ち着いたら取りに行きたい」と連絡があったということです。