堤防決壊の敷地川 仮堤防の応急工事は30日完了見込み 川が氾濫する危険性は残したまま 静岡・磐田市
台風2号などの大雨被害から間もなく1カ月。堤防が決壊した磐田市の敷地川では、仮堤防の復旧工事が30日完了する見込みです。
梅田航平記者:
「磐田市敷地川の堤防決壊から間もなく1カ月がたとうとしています。決壊した川の応急工事は、金属の板が打ち込められ、佳境に入っています」
2日静岡県内を襲った大雨の影響で、堤防が決壊した敷地川では周辺の27軒が浸水するなど大きな被害をもたらしました。
敷地川を巡っては、去年9月の台風15号でも同じ場所が決壊していて、県は土のうの設置以外にも対策を実施。
堤防の内側と外側に新たに金属性の板を打ち込むことで、仮堤防の強度を高めてきました。
県袋井土木事務所企画検査課 内海孝久課長:
「(工事は)概ね完了ということで考えている。8.5メートルの矢板を今回2重に設置している。内側と外側を結ぶことで、水流等を防ぐ役割を担っていきたい」
この工事によって、県は3回目の決壊について起こらないとしていますが、去年の台風15号や今回の大雨以上の雨量となった場合、水位上昇により川が氾濫する可能性は残ったままです。
県は10月中旬ごろから本格的な工事を始め、川幅を広げるなど根本的な解決を目指すということです。