猛暑と断水が直撃…8300人超避難、断水4万5000戸 熊本地震1週間もなお深刻な実態 10年前に続きまた被災「がっかりしている」 静岡からも支援…トイレカーを被災地に
震度7を観測した熊本地震から4日で1週間です。いまだ8300人以上が避難生活を余儀なくされ、4万5000戸以上で断水が続いています。
熊本地震の発生から、きょうで1週間。地震との関連を調査中の1人を含めて、38人が亡くなっています。連日の猛暑も、復旧作業の大きな負担に。被災地では、いまだ8300人以上が避難生活を余儀なくされています。
きのう被災地を視察した、高市総理。
高市早苗総理大臣「国でできること、やれることは全部やるつもりでまいりましたので」
被災した住民:「10年前同じように地震でやられて。またここで…。何も言えんですね。がっかりしています」
高市総理は、今回の地震を国が自治体への財政支援を手厚くする、「激甚災害」に指定すると表明。さらに、予備費から242億円の支出を閣議決定し、高速道路の復旧や、食料や水、スポットクーラー、応急仮設住宅の提供などを支援します。
「水が出ない」
今も、多くの被災者の悩みの種となっているのが…。
被災した住民:「いや、もう水が出ないんでね。生活に困っています」
被災した住民:「部屋の中でも熱中症になったりしますんで」
猛暑の中で続いている、断水です。給水所には、朝からプラスチックのタンクを抱える人の姿がありました。熱中症とみられる救急要請も相次いでいます。
管制官「はい、119番消防です。火事ですか、救急車ですか?救急ですね。では救急車を向かわせる住所をお願いいたします」
熊本市消防局によると、すべてが熱中症ではありませんが、きのう3日は午後1時時点で83件の救急要請がありました。これは普段の1.5倍の件数です。
「救助出して」
隊員「救助で出します、救助出します」
救助要請があったのは、熊本市の集合住宅に住む70代の男性の元です。ケアマネージャーから、「介護している男性と連絡が取れない」と通報があり、救急隊が駆け付けましたが、応答がなかったといいます。
消防は集合住宅に許可を得て、中に入りましたが、男性はその場で死亡が確認されました。暑さが関係した可能性があるとみられています。
「全然出てこない。(地震)発生直後から出なくなって…」
ガスや電気と比べても、復旧作業が遅れているのが水道です。熊本県では、最大10万戸以上の断水が発生。八代市では、今もおよそ2万5300世帯が断水しています。
Q.どういう水を使っていた?
A.「全部地下水。上水道は引けるけど、昔から長く住んでいる人が多いので」
実は、八代市の上水道の普及率はおよそ52%と低く、人口の半数にあたる、およそ5万6000人は、豊富な地下水を自家用の井戸ポンプでくみ上げて利用しています。
Q.井戸が止まることはこれまでも?
A.「ない。前回の熊本地震(2016年)の時も全然そういうことはなかった」
復旧のめどが立たず、長期化も懸念される、被災地の断水。静岡からも支援の動きが…。
川崎豊記者:「今年3月、静岡市に納入されたトイレカーです。今から熊本の八代市に向かいます」
静岡市から八代市へ、きょう4日トイレカーが派遣されました。男女別になっていて、700リットルの水でおよそ1000回使用することができます。多目的トイレもあり、おむつの交換台も備えられています。
今回の派遣は八代市からの要請を受けたもので、静岡市のトイレカーが災害現場に派遣されるのは初めてだということです。
静岡市危機管理課 宇野雅人係長:「このトイレカーを通じて普段のトイレを使っていただいて、負担軽減につなげていただくとともに、トイレカーは多目的トイレがついているので、車いすの方でもリフトを使って使いやすいトイレになっているので、丁寧に説明して案内しようと思っている」
静岡市のトイレカーは、あす5日八代市に到着予定です。