新米の登場で深刻化しているコメ余り…。苦境にあえぐコメ店が商店街の仲間とタッグを組み、販路を拡大へ
新米の登場で深刻化しているコメ余り…。苦境にあえぐコメ店が商店街の仲間とタッグを組み、販路を拡大しました。
●客:「おにぎり これを買いに来た。」
●店員:「おにぎり5つ!ありがとうございます。」
ウナギの切り身が乗ったおにぎりを販売していたのは・・・。鮮魚店!?
こちらは、駒形通りの商店街にある「鮮魚日の出」。旬のサバや伊勢エビなど、新鮮な海の幸を専門としていますが、なぜいまおにぎりを販売しているのでしょうか?
●鮮魚 日の出 代表取締役 川瀬真吾さん:
「目の前がコメ店で話を聞いたら、(米が)すごく残ってしまって困っていると話をしていて。」
きっかけとなったのは、向いにある「佐野米店」から聞こえてきた悲鳴。
●佐野米店 佐野貴昭代表:
「令和7年産のコメが、どうしても割高になってしまって、/売るのが大変になってきている。」
店主を困らせていたのは、去年収穫された「古米」です。
●佐野米店 佐野貴昭代表:
「今年の新米は(去年と比べ)半分以下の金額で仕入れられている。令和7年産は値段を下げていて、利益がない。原価くらいの値段で設定している。」
店頭の価格を比べてみると、今年とれたばかりの新米が5キロ2000円台なのに対し、去年の古米は、3000円台から4000円台で販売。「古米の方が高い」という逆転現象が起きているのです。
その背景にあるのが…いわゆる「令和の米騒動」。おととしの全国的な天候不順によるコメ不足を受け、去年は大手卸売業者によるコメの仕入れ値が高騰。しかし、今年に入り価格競争が沈静化したことで、新米の仕入れ値は去年の半分以下に。
その結果、去年、高値で仕入れた古米が売れ残り、置き去りとなってしまっているのです。
●佐野米店 担当者:
「新米の金額を見ると、安くなったということで、皆さん喜んで買っていくので、(古米は)新米になかなか勝てない。」
ただ、古米には「べたつきにくく粒立ちがよい」というメリットがあり、実は、寿司やおにぎりに最適!そこで、「古米余り」のピンチを救うために立ち上がったのが、商店街でともに育ってきた幼馴染の川瀬さんでした。
●鮮魚 日の出 川瀬真吾 代表 ※INS予告看板
「(佐野代表が)去年のコメが残っていると言っていた。それを聞いたときに助けになれば良いと思って。」
佐野米店から仕入れた古米に合わせるのは、浜名湖産のウナギ。鮮魚店とコメ店のプライドが詰まった「コラボおにぎり」です。
●鮮魚 日の出 川瀬真吾 代表:
「新米とは違い、コメがすごく立っている感じ。うちのウナギは、骨が柔らかい。一緒に食べた時に、マッチしておいしい。」
この日は80個近くおにぎりを用意したものの、わずか1時間半で完売。大好評につき、今後も継続的に販売していくとしています。
●佐野さん×川瀬さん:
「仲良く協力してやれるのは、非常にありがたい。」
「しっかり売れて、これで商店街の活気が出て来れば良い。」
商店街の仲間同士、知恵と絆で苦境を乗り越えていきます。