「筋肉から悲鳴が聞こえる」…“マッチョ”に値上げ三重苦 「プロテイン」「鶏肉」「ブロッコリー」 

 日々、己の肉体に磨きをかける「マッチョ」たちが、平日の朝から訪れている静岡市内のスポーツジム。

筋トレ歴10年利用者30代:「これは50㎏。上げる人はもっと上げるので自分はまだまだ」

筋トレ歴4年利用者50代:「今はおしりとハムストレングスを鍛えている。コンテストに出ている。ビキニ着てやるやつ」

 そんな彼らに欠かせないのが、筋肉をつけるための「タンパク質」。しかし、実は今、とある危機に瀕しているんです。

「筋肉から悲鳴が聞こえる」…“マッチョ”に値上げ三重苦 「プロテイン」「鶏肉」「ブロッコリー」 

マッチョの相棒「プロテイン」値上がり…円安、原料の高騰

SPOPIAシラトリ静岡店 髙橋諒平主任:「こちらが当店のプロテイン売り場。メインはこちらのDNSとザバスの商品を取り扱っている。過去の価格から1000円ぐらい値上がりしているものがほとんど」

 「マッチョ」にとって、いわば相棒とも言えるプロテイン。しかし、相次ぐ値上げに直面しています。代表的なメーカーの一つ、「明治」は主力商品である「ザバス」の一部について、最大3割ほど、去年から値上げ。さらに9月からは、価格を据え置いたまま内容量を2割ほど減らすなど、「実質値上げ」も行っています。

 また、他のメーカーに関しても、今年に入って一部商品が値上げされています(武内製薬約13%↑第一三共ヘルスケア約12%↑)。

SPOPIAシラトリ静岡店髙橋諒平主任:「お客さまで価格を気にされている方が多く、今飲んでいるプロテインから安いプロテインに変える人も多く出ている」

 こちらの店舗では、現在1㎏ほどのプロテインを7000円前後で販売。ここまで価格があがったことは、かつてなかったと言います。背景にあるのは、プロテインの原料となる「ホエイ=牛乳由来のタンパク質」の高騰です。外国からの輸入に依存しているため、円安や海外での需要増加の影響もあり、この1年で、取引価格は1.8倍ほど上がっています。

「筋肉から悲鳴が聞こえる」…“マッチョ”に値上げ三重苦 「プロテイン」「鶏肉」「ブロッコリー」 

 こうした状況に、静岡の「マッチョ」たちは…。

筋トレ歴10年利用者30代:「モノによっては手を出しづらい。できる限り質が良さそうなものでコストを抑えて金額が低いものを選ぶようにしているが、そういったのも上がってきているので…」

Q.値上げに筋肉は何と言っている?
A.「言葉にならない悲鳴を上げている。もうちょっと金額を抑えてくれと(筋肉から)伝わってくる」

筋トレ歴10カ月利用者40代:「(プロテインは)朝と昼は必ず飲む」
Q.値上がりすると筋肉から悲痛な声は聞こえる?
A.「そうですね、それは聞こえる」

「筋肉から悲鳴が聞こえる」…“マッチョ”に値上げ三重苦 「プロテイン」「鶏肉」「ブロッコリー」 

鶏肉も高騰

 しかし、マッチョを取り巻く苦境はプロテインだけではないんです。全国の鶏肉100グラムの平均小売価格は、8月に平年よりも15%高い156円と、最高値を更新。

 静岡市内にあるこちらのスーパーでは、この日、国産の鶏もも肉が100グラムあたり160円、むね肉は117円でした。店によれば、去年よりも30円ほど高いといいます。

静岡市民70代:「高くなったね。ある意味マヒしてくる。高くなっていることに」

「筋肉から悲鳴が聞こえる」…“マッチョ”に値上げ三重苦 「プロテイン」「鶏肉」「ブロッコリー」 

「高タンパク食品」ブロッコリーも生育不良

 一方で、値上げとは別の危機に直面している「高タンパク食品」も…。

SUGARFARM佐藤京亮代表:「ここがこれからブロッコリーを植える畑。本当なら8月下旬~9月中旬までには苗を植え付けたいが、(畑が)ずっと雨に打たれ、水が溜まりトラクターや人間の足も入れないぐちゃぐちゃの状態になった。収穫も年内にとれるかどうかの遅れが出ている」

 掛川市にあるこちらの畑で、本来なら、すでに植えられていたはずの野菜が、ブロッコリー。9月の異例の長雨によって、現在、全国的に生育不良や植え付けの遅れが発生。こちらの農園でも3週間ほど、作業が生産が遅れています。

「筋肉から悲鳴が聞こえる」…“マッチョ”に値上げ三重苦 「プロテイン」「鶏肉」「ブロッコリー」 

 農水省によれば、10月の全国出荷数は平年を下回り、その分、価格は高値で推移する見通しだといいます。長雨によって、これから植える苗にも影響が…。

SUGARFARM佐藤京亮代表:「本来であれば、葉っぱが大きく育つ。日照不足でこれ以上根が伸びないので、無理やり肥料をあげたりするが、太陽とかはどうしようもないので、この状態で無理やり植えるしかない」

 通常の苗と比べると、その大きさにはこんなにも違いが…。

 苗が小さすぎるため、機械を使った植え付けもできず、およそ3500本の苗をすべて手作業で植えることに…。

SUGARFARM佐藤京亮代表:「長雨というのはやはり課題。僕ら農家としては。そこをどう乗り越えるかが今後大事になってくると思う」

マッチョに“値上げの三重苦”

 マッチョにとって、まさに“値上げの三重苦”。“界隈”を代表して、スポーツジムの店長に今後について聞きました。

マイペースフィットネス静岡店斉藤拓磨店長:「実際にトレーニングする方もまだ増えているので、(値上げしても)買わなければいけない方がまだ強いと思う。試行錯誤していくか、我慢し続けるかのどちらか」