川勝知事県議会総務委員会で給与返上問題を説明「返上ではなく減額で」「逆に問題が生じた」
川勝知事の給与減額問題で、4日から始まった静岡県議会総務委員会に知事が自民会派の要請で出席しました。知事の委員会への出席は異例です。
西原明美委員長:
「説明者として知事に出席を求めることとし、審査を集中的に行いたいと思いますが、異議ありませんか?」
「なし」
川勝知事は県議会9月定例会で、自ら課した不適切発言のペナルティーとして11月の給与の一部と12月の給与、ボーナスを減額する形で、およそ446万円を返上するための条例案を提出しています。
4日知事が提出した条例案について審議される総務委員会が開かれ、自民改革会議の要請を受けた川勝知事が出席しました。
知事は9月定例会の代表質問で、「辞職勧告決議を受けたため条例案を審議することは出来ないと思い込んでいた」と説明していましたが、委員会では委員らがこれらの発言の趣旨や、提出の経緯について直接、知事に質しました。
河原崎委員・質問:
「2年間、結果として何もしてこなかった。明確な謝罪がなかったような気がするが、県民に対する謝罪というものは?」
川勝知事:
「言行不一致という形で表明した通りのことが仮に実現出来れば
約束は守ることが出来るということで、放置した責任は私にあります」
一方、知事が給与を返上するのは公職選挙法違反にあたる可能性があると委員から指摘されると…
川勝知事:
「いただいたものをお返しするというのが返上ですので、将来支給されるべき報酬等を減額するという形で条例案を提出したというのが経緯」
集中審議を終えた川勝知事は…。
川勝知事
「とにかく私のするべき事は、この集中審査において委員の皆さんの質問に丁寧に真摯に誠実にお答えすること。それをしてきた。それが今終わった。しかし、集中審査が終わっていないので、これからどうなるか、私には分からない。それ以上の事はコメントできない。」
西原明美委員長:
「説明がついたこともあるが、逆に疑問が生じたこともあると思う。委員が集まってそれぞれの考え方等を非公開で意見交換する場を設けるつもり」
知事の委員会への出席は2015年以来2度目で極めて異例のこと。
条例案は議会最終日の13日に採決が行われます。