複数の販売事業者の緑茶を1つのコンテナに積み輸送する「混載輸送」の実証実験 コスト削減し輸出拡大へ
静岡県は静岡茶の輸出拡大に向け、県内の複数の販売事業者の製品を合わせて輸送する「混載輸送」の実証実験を始めました。
久須美舞記者
「こちらの静岡茶、これからアメリカに輸送されるものです。2つの販売事業者の製品が並んでいますが、これらが1つのコンテナに積み込まれます」
原油価格が高騰する中、静岡茶の輸出拡大に向け県が始めたのは、複数の販売事業者の製品を1つのコンテナに積み輸送する「混載輸送」の実証実験です。
販売事業者がそれぞれ輸送する方法に比べ、コストを抑えることができます。
清水港では、15日アメリカで販売される静岡茶の積み込み作業が行われ、県内2つの販売事業者の5400キロ余りが、次々とコンテナに載せられていきました。
コンテナ船は20日に出港し、12月2日にアメリカのシアトルに到着するということです。
静岡県お茶振興課 佐田康稔課長
「緑茶は海外では需要が高まっていて、静岡県からもかなりの
量が輸出されている。お茶だけでの混載で複数業者がまとまって輸出できるということが実証できれば、今後の輸出拡大につながるという期待をしている」