応援協定を結ぶ中部9県のオンライン会議を欠席 地元新聞社の「新年の集い」に 静岡県川勝知事
石川県 馳浩知事 4日
「発災から72時間が過ぎました。引き続き人命救助を最優先に取り組んでいるが、同時に避難所の運営・健康管理、こういったことも取り組む必要がある。どうぞ石川県を助けてくださいますようによろしくお願いします」
石川県の馳浩知事が支援を訴えたのは、能登半島地震から3日後に開催された静岡県を含む中部9県と名古屋市とのオンライン会議。
9県1市は災害発生時の応援協定を結んでいて、会議では石川県を重点支援先とする方針を確認しました。
ただこの会議、各県知事や名古屋市長が出席する中で静岡県だけは川勝知事の姿がありませんでした。
この時、川勝知事はいったいどこにいたのか?というと・・・
ステージ横で座る川勝知事。
9県1市が会議をした同じ時間帯、静岡市内で開かれていた静岡新聞社・静岡放送主催の「新年のつどい」に出席していました。
こうした川勝知事の行動にSNSでは賛否両論が・・・・
「これは驚きました」
「静岡県こそ、今地震と向き合う必要があると思う」
「危機管理の幹部が出ているのだから問題は無いと思う」
実は川勝知事、「つどい」に出席した同じ日の仕事始め式で県の幹部職員を前にこんなことを話していました
川勝知事 仕事始め式 4日
「この寒空の中で厳しい生活を送られている。本県においてもこのことはひとごとではない」
「ひとごとではない」と能登半島地震について話した川勝知事。
さらに危機管理についても…。
川勝知事 仕事始め式 4日
「我々の仲間たちが石川県に入っております。そのことを忘れてはならないと存じます。危機管理を常に念頭において仕事しなくてはならないと、改めて我々は痛感しているのではないか」
その後開かれた記者会見でも、被災地に寄り添い、支援に取り組む姿勢を示しました。
川勝知事 新春記者会見 4日
「極めて深刻な事態で、お亡くなりになられました方々のご冥福を心からお祈り申し上げ、また現在被害に遭われた皆様に対しましても心よりお見舞いを申し上げたいと思います。今後も現地で救出救助活動や災害対応の支援、情報収集を進めますとともに、必要に応じて追加の人的・物的支援を全力で行ってまいります」
また、静岡にも甚大な被害が予想される南海トラフ巨大地震については・・・
川勝知事 新春記者会見 4日
「仮に厳冬期に南海トラフ巨大地震が起こり、そして原発周辺の方が避難しなくちゃいけない場合、冬の道をどういうふうに日本海に入っていくのかという問題が確かにある。ですからいくつもの考えるべき事柄が今回の能登の地震で出てきてるなというところでございますね 」
県秘書課によりますと、川勝知事は会議当日の午後3時半ごろに石川県の馳知事に直接電話をし、静岡県としての支援を伝えたといいます。
県としては「つどい」と「会議」は「どちらも重要だった」としています。
一方で、今回の事態は再び県議会との新たな火種になる可能性も・・・。
県議会最大会派の自民改革会議は、10日役員会を開き、今後の対応について協議をするとみられています。
新年早々、注目を集めることになった川勝知事の行動。
これに、先ほど川勝知事は・・・・
川勝知事(午後3時すぎ)
「当日3時半に馳知事と電話で支援態勢を確認しました」