『不出馬』表明の二階俊博元幹事長…静岡県とも深い関わりが 政局への影響は?
自民党の裏金事件を受け、25日、、次の衆院選に出馬しない意向を示した二階俊博元幹事長。議員バッジを外すことを決めた二階氏。1月の会見では、派閥に所属する議員が政治資金を私的に流用したわけではないと強調。
二階派に所属する静岡県内の議員3人も違法なキックバックはなかったとしていますが、派閥は解散に追い込まれました。
衆院選に出馬しないことで、政治責任を果たすとした二階元幹事長。実は静岡県とはこんな関わりが。
2019年、幹事長時代に訪れたのは裾野市。二階氏はかつて、故・遠藤三郎元建設大臣の秘書を務めていて、この時は遠藤氏の銅像に献花をするため、現地を訪れていました。
その後、自民党の支援者を招いた会合に二階派の細野議員と共に出席し、静岡に対する思いを語りました。
自民党 二階俊博幹事長(当時)沼津市 2019年:「静岡の人は心が広くて寛容で、私たちを包み込むようにして受け入れてくれた。いつかお返しをしないといけないと心に思っている」
会合が終わると、富士市内を通る国道の改良工事の現場を視察しました。
細野豪志議員:「できるだけ早くできると、富士の物流が格段によくなるということなので」
国会議員として「国土強靭化」を進めてきた二階氏。運輸大臣を務めていた1999年には当時の石川嘉延知事を訪ね、静岡空港の建設促進や、現在も議論が交わされている「空港新駅」の可能性について話し合いが行われました。
2019年に、当時無所属だった静岡5区の細野議員の二階派入会を認めるなど、静岡の政治にも影響を与えてきた二階氏。
「衆院選不出馬」をめぐる動きが今後、塩谷立座長ら安倍派幹部の処分にも影響すると見られています。