子育て支援金導入で、生活はどう変わる? 負担増で静岡県民からも不安の声
19日の衆院本会議で、子育て支援金制度の導入などを盛り込んだ改正法案が可決されました。静岡県内の受け止めは?
この子育て支援金は、児童手当の拡充や妊娠・出産時の“10万円給付”、育児休業や時短勤務の収入補助などの少子化対策にあてられるというもの。
2026年度創設され、2028年度にかけて総額1兆円を医療保険と合わせて国民から徴収します。
政府の試算した負担額によると、年収600万円の会社員や公務員などが被保険者の場合、2026年度には月600円、次の年には月800円。それ以降は月1000円に。
1年の総額で見ると、年収600万円の人は1万2000円、年収1000万円の人は1万9800円と2万円近い額になります。
静岡県内の子育て世代は…。
主婦(30代) 世帯年収約400~600万円 月負担額650円以上(試算):
Q(負担額は)どうですか?
「ちょっときつい、正直。(月の負担が)1000円いっちゃうと…。ちょっとギリギリなので、少しでも(支出は)減らしたい。負担がないに越したことはないし、負担があることによって、もっと子どもを産もうという気になるかというとそこは難しいかなと」
公務員(20代) 世帯年収約800万円 月負担額1350円(試算):
Qどんなところで子育てにお金を使っている?
「いまはまだオムツ代もかかって、どんどん値上がりもしていて/ご飯も食材も値上がりして、離乳食もいいものを食べさせたい時に、どうしても(支出を考える)。子どもが大学に行くとなるともっとお金がかかるところもあって、不安ではある」
一方で、政府は今週火曜、年金世帯の負担額についても追加で試算を明らかにしました。
今回新たに示されたのは後期高齢者医療制度に加入する75歳以上の人で、年収250万円の人は月額550円の負担となるといいます。
これについて、70歳以上の高齢者は…。
静岡市(70代) 世帯年収約280万円 月負担額550円(試算)
「私は2人いるからなんとか生活しているけど、普通の年金だけの人は今苦しいんじゃないかな。それでまた月々何十円か何百円だけど反対が多いんじゃないかな。子育て助けたいですよ。助けたい気持ちはあるけど、自分たちの生活も大切だから」
医療保険料と合わせて徴収される子育て支援金は、2028年度以降も徴収される可能性があり、その場合は負担額が増減することもあるということです。