静岡市で災害時のトイレの課題を考える講演会  能登半島地震では我慢する被災者が続出 

 災害時のトイレの課題などを考える講演会が静岡市で開かれました。

 講演会は、女性防災リーダーを育てる県の取り組みの一環として開かれました。「災害直後から始まる我慢の連続 トイレも我慢し続けますか」と題して、静岡市在住の防災士・濱田晴子さんが、およそ30人の参加者を前に講演しました。

 濱田さんは、2024年1月に起きた能登半島地震の被災地では、設置された仮設トイレにたまった排泄物の回収が進まなかったり、不潔な仮設トイレを嫌がったりして、排泄を我慢した被災者が多くいたと説明。

 そのうえで、「我慢することで健康被害にもつながる。避難所のトイレを清潔に保つ必要性を理解することが大切」と話していました。