リニア工事に伴う静岡県の専門部会開かれる 工事による環境への影響を議論 2項目で合意
リニア工事に伴う静岡県の専門部会が開かれ、トンネル掘削などによる環境への影響のリスク管理について議論されました。
●久須美舞記者:
「会議の出席者らが県庁の一室に集まってきました。これから生物多様性に関する13回目の県の専門部会が開かれます」
県庁で開かれた専門部会では、リニア新幹線の静岡工区で沢の生態系への影響に対するリスク管理について、意見が交わされました。
JR東海は工事着手前からトンネル掘削後にかけて想定外の事態が発生した場合の対応を説明。ボーリングなどで水の通りやすさを示す係数が基準以上になった際、影響の予測を修正しながら状況に応じて薬液注入などの措置を検討するということです。
委員からは「それぞれの措置を行った後も別のモニタリングをする必要がある」などの声が上がりました。
●岸本年郎委員:
「まだ不確定な要素も多いという中で(JR東海から)何が起きたらどうするかというのを事前に考えておくというフレームが作られてきたということで、順調に進んでいると思うが、まだまだ先は長いというか、新しく出てくるデータがあると思う」
会議では県がJR東海と対話を必要とする28項目のうち、生物多様性に関する2つの項目が合意に至りました。
●県・森貴志副知事:
「きょうの成果としては2つの項目についてある程度了解を得られたということで進捗が見えたと思う。議論も比較的明確に進んでとても良かった」