【衆院選】~スタジオ解説・記者が見た12日間の選挙戦

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小選挙区を取材してきた久須美舞記者です。

Q.今回の選挙の特徴は?

久須美舞記者
「県内では8つの小選挙区では、自民党が4議席、立憲民主党が3議席、国民民主党が1議席となりました。議席を見ると自民系と野党系が半数に割れる結果となったんですが、これは全国の縮図だと言えます。

Q.この結果はどう見ている?

「今回の選挙では、自民党の裏金問題への逆風が影響するのではないかという見方がありましたが、接戦区ではその影響が当落を左右したと言えます。県内では4区と6区が激戦できのうの午後11時過ぎまで結果がわからないという状況でしたが、結果、接戦を制したのが立憲民主党と国民民主党の候補者でした。複数の県内の自民党関係者は「2000万円問題が出て潮目が変わった」「憤りを感じた」などと振り返り、自民党が非公認候補者の党支部に2000万円を支給していた問題が、投票日の直前に明らかになったことが、追い打ちをかけたとみられます。」

Q.県内の小選挙区の投票率は前回を若干上回りましたね

「今回の投票率は55.59%で、前回に比べて0.78ポイント増えました。全国の投票率は53.85%で、これを上回る形となりましたが、
「政権選択選挙」とも言われる中でやや低調だったように感じます。野党候補者の中には、物価高対策や社会保障制度について訴える人もいましたが、自民党批判も目立ちました。「政策の違いが分かりづらい」という有権者もいて、政策議論が深まっていなかったことも投票率を押し上げることができなかった要因の一つだと考えられます。今後、政権運営がどうなっていくのか注目されますが、与野党いずれも、まずは国民の生活をよりよくするため、しっかりと有権者の声に耳を傾ける姿勢が必要だと思います。」