【衆院選特集・静岡1区】 自民・上川氏に立憲・高橋氏 維新・山下氏 共産・鈴木氏 無所属・鈴木氏が挑む
18日も候補者の訴えが続く、衆議院選挙。12日間の選挙戦も3日目となり、候補者の活動も一層活発に。
29人が立候補している、静岡県内8つの小選挙区。県都・静岡市の葵区と駿河区を選挙区とするのが、静岡1区です。届け出順に、ご覧の5人が立候補しています。
【自民・前・上川陽子氏】
●上川陽子氏:
「私は日本を変えるのは静岡からだと確信をしている。どうか皆さん、この大きな動き、これを地元から、そして皆さんと一緒に、新しい景色をどうしてもつくっていきたい。これが今回8期目、立候補をする私の目標」
初当選から24年、8期目を目指す戦いをスタートさせた自民党の上川陽子(かみかわ・ようこ)さん(71)。出陣式には地元選出の県議や市議、多くの支援者が駆け付けました。
9月、日本初の女性総理を目指して総裁選に挑んだ上川さん。
●上川陽子氏:
「ここで私が初当選したときには想像もできなかった景色であります。どんなことでも止まることなく走り続けていくのが私の信条であります」
今回の選挙戦でも外務大臣時代から掲げる、地方による「経済外交の推進」を訴えています。
●上川陽子氏:
「静岡は日本の縮図と言われている地域でありますので、フロントランナーとして走り切ることができるように今回の選挙では訴えてまいりたい」
他の候補者の応援のため、地元入りできるのは3日だけ。組織戦で支持固めを図ります。
【立憲・元・高橋美穂氏】
●高橋美穂氏:
「私たち立憲民主党、今回の選挙で必ずや政権交代を果たしたい。政権交代を果たすことが政治の改革である。そんな思いで、今ここで決意を述べさせていただきたい」
JR静岡駅前で第一声を上げた、立憲民主党の高橋美穂(たかはし・みほ)さん(59)。
比例北海道ブロックで当選した経験があり、静岡1区からは政党を変えて2度目の挑戦です。
自民党の裏金問題を批判し、政権交代による政治改革の必要性を強調。食料品などの時限的な「消費税引き下げ」を主張しています。
●若者とのやりとり (若い女性2人組と握手)
女性「頑張ってください」
高橋「うれしい。ありがとー!」
女性「応援してますから」
高橋「若い人に言われるとうれしい!ありがとう」
この日は人通りの多い静岡駅周辺で街頭演説を重ねました。
●高橋美穂氏:
「消費税を下げる時は下げる、上げる時は上げる。そんなフレキシブルな政治を行うように活動していきたい。今、本当に国民の皆さんが大変ならば消費税を下げていく。そんな決断ができる政治を私たちは目指している」
若者に声を届けるため、SNSでの活動にも力を入れたいとしています。
●高橋美穂氏:
「ものすごくアドレナリンが出ているというのか…皆さんに少しでも自分の思いを訴えたい。お金の問題は絶対に自民党の中だけでの自浄作用では無理だと思っているので、そのあたりをもっと訴えたい」
【維新・新・山下洸棋氏】
●山下洸棋氏:
「平成の30年間ずっと続いてきた、何か新しい事をやるごとに増税をして、いろんなところにばらまいていく。誰かが犠牲になる、誰かが我慢しなければいけない。こういった政治を私は変えたい」
日本(にっぽん)維新の会の山下洸棋(やました・こうき)さん(33)。前回の衆院選は静岡6区で落選。今回は学生時代を過ごした1区での戦いです。
●山下洸棋氏:
「野党連携という話もいろんなところで言われていたが、私は自民党とも他の野党とも政策が全く違うと思っているので、そこをしっかりと政策でお伝えできたら」
「政治とカネの問題」と「経済対策」の主張に重きを置く、山下さん。石破総理が総裁選中に言及した金融所得課税の強化に反対の姿勢で、若者や現役世代の手取りを増やすと訴えています。
●山下洸棋氏:
「一人でも多くの方と会いたいなと思っているので、しっかりと自分の足でも歩きたい」
33歳と、1区の候補者としては最年少。“足で稼ぐ”選挙戦を展開し、有権者一人一人と向き合いたい考えです。
●山下洸棋氏:
Q.皆さんの声はどうか
「今の自民党に対してかなり厳しい声をお持ちだということは痛感していて、政治改革、平成の30年間続いてきた古い政治を壊してほしいと思っているのかなと感じる」
【共産・新・鈴木節子氏】
●鈴木節子氏:
「金権腐敗政治を一掃させる。そのための政治を大掃除する。その選挙にしようではありませんか」
共産党の鈴木節子(すずき・せつこ)さん(69)。静岡市議を5期、県議を1期務め、今回が国政初挑戦です。
自民党の裏金問題を強く批判し、物価高対策として消費税減税を主張しています。
公示前の11日には、党の小池晃(こいけ・あきら)書記局長が静岡入り。鈴木さんにエールを送りました。
●小池晃書記局長:
「静岡は鈴木節子さん。静岡市議、そして県議会議員として、災害から地域と暮らしを守る、安心できる社会保障をつくる、子育て支援を求めて奮闘しておられました」
「石破総理は約束していた予算委員会を開かずに解散をしてしまいました。裏金隠し解散、ぼろ隠し解散と言わなきゃいけないんじゃないでしょうか。ならば皆さん、今度の総選挙は返り討ち総選挙にしようではありませんか」
「反原発の象徴」だという、ひまわりのブローチを身に着け、平和な国づくりも訴えていく方針です。
●鈴木節子氏:
「今度こそこんな行き詰まった自民党政治はもう切り替える。国会の中で論戦を強めるために共産党を大きくしていただきたいと思いますので、その立場で私は頑張りたい」
【無・新・鈴木惇弘氏】
●鈴木惇弘氏:
「年甲斐もなく出たというのは、あまりにも世の中が変な方向に行くんじゃないかなと。年齢関係なく乾坤一擲(けんこんいってき)ドン・キホーテとしてやっていきたい」
無所属で出馬する、薬剤師の鈴木惇弘(すずき・よしひろ)さん(82)。
「今の政治の体質を変えるべき」と話し、選挙戦には「果報は寝て待て」の心で挑むとしています。
衆院選は、27日投開票です。