再審無罪が確定した袴田巌さんと親交があった女性 事件直後に警察に持ち去られた写真の返却を求めるもいまだ戻らず
再審無罪が確定した袴田巌さんと親交があった女性が、事件直後に警察に持ち去られた写真の返却を求めています。8日静岡地検を訪れましたが、写真はいまだ戻ってきません。
車いすに乗り静岡地検に入っていく渡辺昭子さん、90歳。1966年静岡県の旧清水市で一家4人が殺害された事件の再審で、無罪が確定した袴田巌さんと事件前から家族ぐるみの付き合いをしていました。
事件発生3日後のことでした。
●渡辺昭子さん:
「清水警察署(の警察官)が来たんですよ。アルバム見せてくれと。(袴田さんが映った)写真をどんどんめくられた。『(犯人は)絶対袴田だ袴田だ』って」持ち去られた袴田さんが写った写真15枚ほどはいまだ戻ってきていません。
渡辺さんは2024年5月、静岡地検に写真の返却を求めていて、その説明があると連絡を受け、8日地検を訪れました。しかし。
●渡辺さんの長男 渡辺秀昭さん:
「写真は調査中です。今探していますのでということでした」
静岡地検の担当者はアルバムと剥がされた写真の跡の寸法をメジャーで計ったということです。
●渡辺昭子さん:
「(写真を)早く返してもらえるものなら袴田さんに見せてあげたい。時間がかかっています。本当に残念」