「えん罪で長期間苦しまないように」…再審法改正を訴え 日弁連会長は川勝知事に要請書 静岡市
静岡地裁前では27日、再審法の改正を求める街宣活動が行われ、10年前のきょう、袴田さんの再審開始決定を出した元裁判長も参加しました。
袴田さんは2014年3月27日、静岡地裁で再審開始と死刑執行停止の決定が出され、48年ぶりに釈放されました。釈放から27日でちょうど10年。再審公判が行われている静岡地裁の前では、日弁連の弁護士や支援者らが再審法の改正を求めて街宣活動を行いました。
現在の再審法は審理の進め方が具体的に定められておらず、審理の長期化が問題となっていて、日弁連がこれまでも改正を求めてきました。
10年前、再審開始決定を出した村山浩昭元裁判長も姿を見せ、法改正を訴えました。
村山浩昭元裁判長:「10年ですからね。ちょうど10年。3月27日」
小川秀世主任弁護人:「あのときは失礼しました。私は釈放というのを最初理解できなくて、そんなことはありえないと思っていましたからね」
村山元裁判長もえん罪被害で長期間苦しむ人を出さないために、法改正をすぐにでも進めることが大事だと訴えます。
村山浩昭元裁判長:「10年前のきょうは、今でも私ははっきり記憶している。こんなに時間かかると思わなかった。公判をやっている時に活動するというのが、社会・市民の皆さんの関心を抱いてもらういいきっかけになると思ってやっている」
また日弁連の小林元治会長が県庁を訪れ、川勝平太知事に再審法改正への賛同を求める要請書を手渡しました。
日弁連 小林元治会長:「知事は趣旨は十分理解したという回答だったので、何らかの対応をいただけるのではないかと期待している」
日弁連は静岡市の繁華街でも街宣活動を行い、市民にこの問題の周知を呼び掛けました。