【訓練】巨大地震が発生し、静岡県の浜岡原子力発電所で重大事故が起きたことを想定した図上演習が行われる

 巨大地震が発生し、静岡県の浜岡原子力発電所で重大事故が起きたことを想定した図上演習が行われました。

 静岡県牧之原市の原子力防災センターなどで開かれた演習には、県や市町の担当者、中部電力の社員などおよそ180人が参加しました。

●アナウンス:
「中部電力浜岡原子力発電所から全面緊急事態。該当事象が発生したと通報がありました」

 演習は県内で最大震度7の地震が発生して、浜岡原発4号機で原子炉の冷却機能が失われ、放射性物質が漏れ出した想定で行われました。

 2024年の能登半島地震では、志賀原発周辺の道路が寸断され、住民避難が課題になったことから、29日の演習でも道路の寸断や孤立集落が各所で発生する想定の中、原発の周辺自治体とテレビ会議を結んで情報を収集したり、住民を避難させる手順を確認したりしていました。

●県職員:
「(広域避難計画を)県民のみなさまに周知して、ちゃんとご理解いただいて、いざという時迅速な対応を取っていただけるよう県としては絶えず取り組んでいく」

 2月2日には住民が参加して、避難時の除染などの手順を確認する実動訓練が行われる予定です。

【訓練】巨大地震が発生し、静岡県の浜岡原子力発電所で重大事故が起きたことを想定した図上演習が行われる