静岡市民文化会館は大規模改修から一部改修へ方針転換へ 改修工事の入札不調が続いたことを受けて…難波市長
静岡市民文化会館の改修工事の入札が再び不調となったことを受け、難波市長は大規模改修から一部改修へ方針を転換すると発表しました。
静岡市 難波喬司市長:
「残念ながら予定価格超過で落札者なしということだった。予定通り供用開始できるように工事内容を変えていかないといけないが…」
先ほど会見を開き、市民文化会館について全面的な改修から部分改修へと方針転換を発表した難波市長。
市民文化会館を巡っては、1度目の入札で応募がなかったため、市は総事業費を当初より27億円を増額したおよそ151億円で改めて入札を実施。
その後、さらにおよそ10億円を上乗せした161億円あまりにまで増額しています。
しかし、2度目に入札のあった業者は市の予定価格より約2倍以上の額で、再び不調に終わったことが4日明らかになっています。
この理由について難波市長は…。
静岡市 難波喬司市長:
「近年の物価の高騰を踏まえて積算・設定を行ってきた。ただ結果として入札価格との大幅な乖離(かいり)が生じた。耐震補強工事や設備機器の更新に関わる経費の乖離が非常に大きかった」
今後はおよそ161億円の範囲内で優先的かつ早期に着手できるものから順次工事を進め、これまで行う予定だった施設や地下駐車場の耐震改修は先送りし、今後検討する方針です。
新年度の当初予算案に盛り込んだおよそ3億7000万円の事業費は内容のみを修正して計上する一方、今年度の当初予算に計上した債務負担行為は2月補正で廃止するということです。
一部供用開始の時期に変更はなく2028年1月の予定で、全館オープンの日程も予定通り2028年12月を目指したいとしています。