【訓練】コンサートの最中に震度6強の地震が発生し控室から火の手が…「避難訓練コンサート」 静岡市

「コンサートの最中に地震が起きたらどうするか」という想定で実際に体験してもらう避難訓練が静岡市で行われました。
静岡市消防音楽隊の演奏を楽しむ来場者。
しかし、開演から30分後。
地震発生
「ただいま大きな揺れを確認しました。皆さま落ち着いて身を守る行動をとってください」
演奏は中断され、演奏者も来場者も避難する準備に入ります。
このイベントのタイトルは「避難訓練コンサート」。
訓練はコンサートの最中に震度6強の地震が発生し控室から火災が起きたという想定で、静岡音楽館と静岡市消防音楽隊が企画しました。
演奏者や来場者に訓練があることは知らされていますが、「いつ始まるか」は伏せられていました。
会場にいた200人以上がスタッフの指示に従い、体を低くかがめて身を守る行動をとり、その後ホールの外へと避難します。
堀優奈アナウンサー
「8階から1階へと皆さん非常階段を使って落ち着いて避難しています」
来場者の中には慌てる人もいましたが、スタッフに誘導されおよそ10分後には87歳の高齢者も含めて200人以上の参加者全員が1階ロビーへの避難を終えました。
参加者:
「すごくためになったし、自分の行動がこんなにもできないのかと確認にもなりました」
参加者:
「本当に災害が来たときは、多分焦ってドタバタしてしまって転んでしまう方とかいらっしゃると思うので、落ち着いて行動することが大事だなと思いました」
訓練の後にはコンサートが再開され、来場者は再び美しい音色を楽しんでいました。
静岡音楽館AOI 草分裕美館長:
「まずは今回の避難訓練の検証をしてマニュアルなどの見直しも行いながら定期的に(訓練が)できればいいなと思っております」