人気の馬肉を「薬局」が売るそのワケは…売り上げは10倍に爆増 静岡・沼津市

須藤誠人アナウンサー:「一風変わった珍しい薬局があるということで、沼津市に来ました。こちらだと思うんですけど、はなまる薬局。普通な感じはしますが…あ、ただ、のぼりがありますよ、馬肉専門店うまし。どういうことなんでしょう」

人気の馬肉を「薬局」が売るそのワケは…売り上げは10倍に爆増 静岡・沼津市

 静岡県沼津市の「はなまる薬局」。建物自体はよくある街の調剤薬局といった佇まい。もちろん、薬局なので、店内には薬や健康食品が並びます。ところが!?

人気の馬肉を「薬局」が売るそのワケは…売り上げは10倍に爆増 静岡・沼津市

須藤アナ:「ありました、こちらですね。馬肉うましって書いてあります。なんだか種類豊富な馬肉が並んでいます」

 店内に堂々と置かれた冷凍庫。中を覗くと、そこには「馬肉」が。

須藤アナ
Q.確認ですけど、調剤薬局ですよね?
A.「間違いなく調剤薬局です」

人気の馬肉を「薬局」が売るそのワケは…売り上げは10倍に爆増 静岡・沼津市

商品の売り上げが10倍に

 「はなまる薬局」代表の毛塚さん。もともと都内の専門店のオーナーと知り合いだったことが縁で、3月から「うまし」として「馬肉」の販売を開始したといいます。薬局で馬肉というインパクトもあり、馬肉を含めドリンク剤やマスクなど処方箋が必要な薬以外の商品の売り上げが、馬肉販売を始める前に比べて10倍に爆増。ちなみに、受付で仕事をしているこちらの薬局の社員は…。

はなまる薬局 毛塚友浩代表
「(馬肉の)うましの店長。商品管理だったり、売上管理は全部任せています」

須藤アナ:「そうですか。まさか、馬肉の店長も任されるとは思わなかったですね」

薬局の社員:「全然思わなかったです」

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 取材中も、冷凍庫に興味を示すお客さんの姿が…。

清水町民
Q.ご覧になっていかがですか?
A.「こんなにあったんですね、夕飯にいいですね。(馬肉は)お酒のつまみになるので好きです」

沼津市民
Q.薬局で薬をもらうわけではなく…
A.「なく、通り道だったのと、ネットで見たら馬刺しが売っていると書いてあり、興味があったので、馬刺しが好きなので」

 馬肉をきっかけに、初めてこの薬局を訪れるお客さんも増えたといいます。

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ラインナップは10種類

 商品のラインナップは王道の赤身から、フタエゴ、バラヒモ、エンガワといった希少部位まで、およそ10種類。いったい、どんな味なのか? 購入させてもらった馬肉を、店内で試食させてもらいました。まずは人気商品の赤身から…。

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須藤アナ:「あ、おいしい!赤身、さっぱりしてますね。噛むほど、うま味が出てきます。くどくないので、ずっと食べ続けられます」
毛塚さん:「くせが全然」
須藤アナ:「うーん全くないですね」

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 続いては希少部位、バラ肉の一番外側で、脂身が赤身を挟んだ「フタエゴ」です。

須藤アナ:「お!こっちの方が、歯ごたえがある」
毛塚さん:コリコリしてるでしょ、脂身で。
須藤アナ:「うーん、コリッコリです。まさか初めての馬肉に、調剤薬局で会えると思いませんでした」

薬局が「馬肉」を売るワケは

 おいしさはもちろん、栄養価が高いとされる馬肉を取り扱ったのも「薬局」としてのこだわりでした。

はなまる薬局 毛塚友浩代表:「食事とお薬が唯一、口から入るもの。お薬の管理だけじゃなくて食事の管理も薬局ができたらというのは結構業界の中で話に上がっていて、これだったら自分でも取り入れて、先ほどいらした方みたいに薬局を利用したことがない方にも広げられるかなと思って始めた」

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 全国的にも珍しいであろう、馬肉を扱う薬局。毛塚さんは沼津でチャレンジをしていきたいと思います。

はなまる薬局 毛塚友浩代表:「薬局で働かれている方って、自分のところを利用するお客さん、患者さんがもっと健康になったらいいなとか、もっと治療が前向きになったらいいなとか思っているはず。ただ、なかなか薬局ってこれをやっちゃいけない、これをやんなきゃいけないみたいなところが強い薬局が多いと思う。僕はそういう固定概念をどんどんぶっ壊して色んなことをやりたい。そういうところでみなさん見てもらえればなと思っている」