東日本大震災で災害対応を指揮…岩手県山田町の元危機管理室長が防災アドバイザーに「支援の恩返し」 静岡・沼津市

東日本大震災で災害対応を指揮した経験を持つ白𡈽靖行(しらとやすゆき)さんが沼津市防災アドバイザーに委嘱されました。
岩手県山田町の元職員白𡈽靖行さん(65)は、2011年の東日本大震災で町の危機管理室長として、災害対応を指揮しました。
山田町は岩手県沿岸部のほぼ中央に位置していて、震災で800人以上が命を落としています。
町は沼津市を含む静岡県内の自治体から職員派遣などの支援を受けていて、今回引き受けたのはその「恩返し」と話します。
また、山田町と沼津市は海のそばで漁業が盛んという共通点があり、特に住民に避難の重要性を伝えたいということです。
取材では、市に対しさっそくアドバイスも…。
沼津市防災アドバイザー白𡈽靖行さん:
「沼津市を見させていただいたんですが、戸田の方まで行きました。そのルートを見る限り孤立するのがもう見えています。(防災力向上は)沼津市が一丸となっていかないとできないのかなという風に思ってます」
防災アドバイザーの任期は今年度までで、災害リスクの調査や対応のアドバイスをするということです。