浜岡原子力発電所1・2号機 廃炉に向けた解体作業を原子力規制委員会が視察「順調に進みつつあるということは確認できました」静岡・御前崎市

国内で唯一廃炉に向けた原子炉本体の解体作業が行われている御前崎市の浜岡原発。16日原子力規制委員会がその様子を視察しました。
浜岡原発の1号機と2号機では2009年から、廃炉に向けた解体作業を4段階に分けて行っています。
作業は去年12月に原子炉本体の解体を行う第3段階に移行していて、2号機では3月からその作業が始まっています。
その進捗状況を確認しようと、原子力規制委員会は15日から7人で視察に訪れています。
大野裕輝記者:
「原子力規制委員会による廃止措置の視察は、実に7年ぶりとなります。段階が移行してからは初の視察となる中で、委員らはどのような評価をするのでしょうか」
16日は1号機のタービン建屋内での視察が報道陣に公開されました。
この場所では、低圧タービンの解体などが行われていて、委員らは解体の方法や解体された部品について説明を受けていました。
そして、こちらは2号機の原子炉建屋。
国内で唯一原子炉本体の解体が行われていて、作業開始から2か月が経とうとしています。
4月22日に公開された時と比べると、作業が着々と進んでいることが分かります。
1号機・2号機で合わせて7か所を視察した委員たち。
解体作業の現状を 次のように評価しました。
インタ原子力規制委員会 長﨑晋也委員:
「廃止措置を進めていくということで、特にそこを中心に見させていだたいだが、順調に進みつつあるということは確認できました。あくまで安全第一で やっていただく。それについてはしっかりと我々として監視していきたい」
浜岡原発の停止から14日で14年が経ちました。
1号機・2号機の廃炉が進む一方、放射性廃棄物の処理場が決まらないといった問題も抱えながら、作業は進んでいます。
