3年ぶりの帰国で見た祖国は「戦争が続く世界」 広場に立つ無数の国旗の悲しいヒミツ/戦地の国から浜松に②

 戦禍の故郷・ウクライナを逃れ、浜松市に避難してきたヴィーラさん。4月ヴィーラさんは、3年ぶりに一時帰国をしました。浜松に来てから初めての里帰り。その時に撮影したキーウの様子を見せてもらいました。多くのウクライナ市民が自分の時間を過ごしています。その中に無数の国旗で埋め尽くされた広場がありました。

3年ぶりの帰国で見た祖国は「戦争が続く世界」 広場に立つ無数の国旗の悲しいヒミツ/戦地の国から浜松に②

 4月ヴィーラさんは、3年ぶりに一時帰国をしました。浜松に来てから初めての里帰り。その時に撮影したキーウの様子を見せてもらいました。多くのウクライナ市民が自分の時間を過ごしています。その中に無数の国旗で埋め尽くされた広場がありました。

ヴィーラさん:「同じ道に広場があって、もし知り合いに亡くなった方がいたら、ここに来て旗を刺す。信じられない数ですね」

3年ぶりの帰国で見た祖国は「戦争が続く世界」 広場に立つ無数の国旗の悲しいヒミツ/戦地の国から浜松に②

 元々は芝生の広がる市民の憩いの場でした。戦死した兵士や市民の、名前と命日が記された旗が住民たちの手によって立てられているそうです。

ヴィーラさん:「で、ここが3年間の中で何回も何回も攻撃が来ている」
笹村朱里アナウンサー:「攻撃が?」
ヴィーラさん:「だからこの場所にはもう窓が全然無い。ここで当たり前のように誰かが生活して暮らしていた。誰かの会社とか…」

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 この場所、市民たちは何らかの軍事施設だと考えています。首都キーウの市街地です。

ヴィーラさん:「この攻撃を受けた近くはあまり近づかないようにとか、また攻撃を受けてしまうとか、不安がありそうな気がする。私の両親は毎週ここの道を通ってる。この近くに普通の家もいっぱいあるみんな本当に怖がってる。友だちもここに住んでる」

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戦争が当たり前になった社会

ヴィーラさん:「「ここの動画で、今の音がサイレン、サイレンが鳴っているのに、みんなまだ生活している。(サイレン音)鳴ってますね、それなのにみんな急がなくて普通に生活している」

笹村アナ:「それはどうして?」
ヴィーラさん:「毎日何回もサイレンが鳴ってるから、どこかに避難したら仕事の時間が少なくなる。仕事ができなくなるのは会社的によくない。社会的にもよくない。だからみんな生活を続けてる。だけど、もし夜中にサイレンが鳴ったらみんなどんな攻撃が行われているか確認して、ヤバいやつが来る場合は避難、まあまあいけそうなものが来るならそのまま寝る。戦争が日常の当たり前になっている。みんな攻撃を天気のように確認する。天気のように…」

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ヴィーラさん:「チャットがあって…どんな攻撃か書いてある」

笹村アナ:「これはなんと書かれている?」
ヴィーラさん:「大きさは2mのロケットで羽根もある」

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「戦争は続いている…」

笹村アナ:この攻撃が来ますよということですか?」
ヴィーラさん:「こういう恐れがあるから気をつけてください。みんなは攻撃を天気のように確認する天気のように…」

ヴィーラさん:「2022年攻撃が始まった頃は日本でも当たり前のように毎日トップニュースでテレビでも新聞でも報じていた」
笹村アナ:「今の報じ方をどう感じてますか?」
ヴィーラさん:「少なくなってきたんだけど、みんなと話してみればみんなが絶対にわかる。戦争が続いているとかまだ何も終わってないとか、みんなが分かってるそれがありがたい」

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③に続く