浜松市の中野市長「投票率が上がったのは今の現状に物申したいという有権者の思いから」参院選の結果を受けて

 参議院選挙の結果について与党が過半数割れしたことを受けて、浜松市の中野市長は「この現状を検証をした上で今後の政策にしっかりと活かしていくことが重要」と話しました。

 参議院選挙で、与党は目標としていた50議席を割って参議院での過半数維持を達成できず、結果として過半数割れとなりました。

 25日の市長定例会見で中野祐介市長は政権与党にとっては厳しい結果になったと話したうえで、投票率について触れました。

●浜松市 中野祐介市長:
「私が注目しておりますのは、やっぱり投票率が上がったということでありまして、今の現状に対してですね、投票を通じてなんかこう物申したいというか、そういった有権者の皆さんの思いがあったんだろう、強かったんだろうというようなことを感じたところであります」

 今後の政策に関してはこの現状を検証したうえで活かしてほしいと話しました。

●浜松市 中野祐介市長:
「今回有権者の皆さんがどういう思いを持って投票に臨んだのか、それによってどうしてこの与党過半数は減る事態になったのかっていうことをしっかりこの検証をした上でですね、今後の政策にしっかりと活かしていくっていうことがまずは重要」

 さらに、今回の参院選で躍進した参政党がかかげる「日本人ファースト」という言葉。差別的、排他的なワードと捉える方もいるという意見もあります。特に多くの外国人の方が暮らす浜松市の中野市長は国の発展や持続可能な社会の構築を願うという思いは、国民共通だとしたうえで外国人の排斥に結びつける考えを危惧しました。

●中野祐介市長:
「多くの皆さんの力を結集して、そしてこの地域の経済、産業の地域全体の発展に結びつけていこうっていう思いを持って多文化共生であり、また、それこそ年齢だとか性別だとか障害のあるなしだと、そういったものにもは一切関わらず、それぞれの力を最大限発揮していただけるような社会を構築していこうっていうことで我々やってきたわけでありますので違いがあるのではない。外国人の排斥みたいな話につながる、結びつけるって考えるっていうのは、これは非常に危険なんだろうという風にも思っている」

資料 中野市長
資料 中野市長