「市長はいつ辞めるのか」…市役所に苦情電話相次ぐ 職員「電話対応で仕事進まず土日出勤」 静岡・伊東市

 静岡県伊東市の田久保真紀市長は、自らの学歴詐称疑惑で市役所に問い合わせが殺到していることを受け、専用の電話番号とメールフォームを設置しました。

田久保真紀市長
田久保真紀市長

 田久保市長は大学を除籍されたにもかかわらず、「卒業」と市の広報誌などに記載させるなどしていて、市役所には連日、苦情の電話などが相次いでいます。電話は28日もおよそ70件、市長が大学除籍と述べた2日から数えると、延べ1880件にのぼるということです。内容は、「市長はいつ辞めるのか」「百条委員会に真摯に対応していない」というものだけでなく、「市長は具体的にどういう公務をしているのか」と問うものもあるということです。

 こうした事態を巡っては、市職員の労働組合が「平日に電話対応で仕事が進まず、残業したり土日に出て仕事したりしている」などという意見が寄せられていることから、田久保市長に早く収束させるための対応を検討するよう求めていました。

 これに対し、田久保市長は28日の定例記者会見で、問い合わせに対応する電話番号とメールフォームを設置したことを発表しました。電話番号やメールフォームは、田久保市長の後援会のホームページや自身のSNSに掲載されています。

 田久保市長は7日、辞職することを表明していますが、28日の会見では、31日に開く会見で進退を表明するとしていて、辞職の時期などは明言していません。

電話応対に追われる伊東市職員
電話応対に追われる伊東市職員