議員「全く私の質問に答えてくれない」 〝卒業証書〟を本物だと思っていたのか 田久保市長が初めて出頭/【詳報】静岡・伊東市議会百条委②

杉本一彦議員:「全く私の質問に答えてくれていないと思いますが、あなたは卒業していたという根拠として、当時、議長に卒業証書を見せた、秘書広報課長にも見せた。そのときに持っていた卒業証書と卒業アルバムは、あなたはそのときは本物だと思っていたんですよねということを聞いて、イエスかノーか」

田久保真紀市長:「私のお答えとしましては、事実関係としてしっかり確定をしているものでお答えをしたいと思っております。ですので、何度も繰り返しで恐縮ですが、6月28日に大学に訪れたときに、私が卒業していないという事実、そして除籍であるという事実を知りました。以上でございます」

(委員長)「この際、証人(田久保市長)に申し上げます。尋問に対しては、質問に対して的確に証言するようにお願いをいたします」

百条委に出頭した田久保市長
百条委に出頭した田久保市長

「本物の卒業証書は見たことない」

杉本一彦議員:「あなたがどう思っていたのか、どういうつもりで持っていたのか、そういうことを聞いていますから、事実もなにもない、あなたの胸の中を答えてくださいという感じなんでしょうね。ちなみにこれは確認させていただきたいんですけど、東洋大学も「除籍になった方に卒業証書を出すことはない」という声明を出されていましたが、あなたの持っていた卒業証書はどういうものかわかりませんけど、それは本物ではないんじゃないかと私たちは思っています。あなたはこれまで東洋大学の本物の卒業証書、今ネットなんかを見ても出ていますし、いろいろユーチューブでも結構本物の卒業証書の写真が出ていますけど、それは見たことありますか」

田久保真紀市長:「はい。ただいまの質問ですけれども、見たことがありますかという質問に関して言えば、私は見たことはございません。以上でございます」

杉本一彦議員:「そこもね、すごくおかしな話で、普通考えれば、あなたもその卒業証書は本物だと思っていました。ところが、除籍になっていた。なら、この卒業証書が本物なのかどうなのか、偽物という噂が立っていたら、あなた自身が本来であれば、本物の卒業証書はどういうものなんだろう、って気になって、自分の持っているものと比べてみようとか、そう考えるのが普通だと思うんですよね。私は。ちなみにこれは本物の大学の卒業証書のコピーです。あなたが言っている法学部とは学部は違うんですけど、いろいろ聞いていくと書式は変わらない、こういう書式。どうですか、あなたの持っていた、その卒業証書なるものと、私が今示している本物のコピーと比べてどうでしょう。あなたの持ってきたものと比べて、ほとんど同じものなのか、それともやっぱり違うのか。この辺見比べて感想でも教えてください」

田久保真紀市長:「拝見させていただきましたが、年代もわかりませんし、学部も違うということで、また見比べるものを今持っておりませんので、確定したことは言えませんが、特に問題はないのではないかと思います。以上でございます」

委員のひとりが小声で)問題はない???

杉本一彦議員:「問題はないということは、それとほとんど同じですということで解釈をします」

田久保真紀市長:「感想でいいということでしたので、感想としては問題がないのではないかという感想を述べさせていただきました。事実関係につきましては、今比べるものを持っておりませんので、確定した事実として申し上げることはできません。以上でございます」

杉本一彦議員:「やはり、はっきりしたことは言えないということだと思いますが、大体の方が、これを見た方は、それぞれいろいろ言われていましけれども、あなたの持っていたものが、私が聞き取りをする中では、それ(本物のコピー)とはちょっと違うものなのかと」