台風15号静岡県に接近 線状降水帯発生の予測情報発表 直撃に備え農家も対応に追われる

4日発生した台風15号。5日県内に最接近する見通しです。
板垣亮記者
「午後1時過ぎの伊東市役所です。雨が強くなってきました。
傘を持っていなく、かけ足で市役所を出る人の姿があります」
仙島英明記者
「午後2時半の三島駅前です。先程から大粒の雨が降り始めました。」
4日発生した「台風15号」。
日本列島を横断し、5日静岡県に最接近するとみられています。
静岡県内でも本格的に雨が降り始めています。
そうしたなか、静岡県に線状降水帯予測情報が発表されました。
4日夜から5日にかけて大気の状態が不安定となり、警報級の大雨となる可能性もあります。
5日午後6時までに予想される24時間雨量は西部・中部・東部・伊豆のいずれも多いところで200ミリです。
また、JR東海によりますと今夜からあすにかけて新幹線や在来線で遅れや運休が出る可能性があるということです。
今後の進路によっては、静岡県に直撃する可能性もある「台風15号」
“秋の味覚”を育てる農園は、対策に追われていました。
ぶどうのおうち 植原義弘さん
「大雨が降るとこちらの側溝から水が溢れて畑に方が低いので水浸しになってしまう。出入り口を水が入らないように簡単な形ではあるが(塞ぐ)作業をしている」
浜松市のブドウ農園「ぶどうのおうち」。
現在、10品種ほどのぶどうを栽培しています。
まさにこれから最盛期を迎えようとしているなかでやってくる台風。
畑に雨水が入らないよう、出入り口に壁を設置したり、土のうを置く対策に追われていました。
ぶどうのおうち 植原義弘さん
「一度(水が)入ると抜けなくなって、ぶどうの根っこがやられて、すごく味に影響するので」
おととしには、大雨によってハウスの中まで雨水が入り込み、ブドウの木の根が腐ってしまったといいます。
当時、生産していたブドウの3割が廃棄となり、損害額はおよそ100万円に上りました。
ぶどうのおうち 植原義弘さん
「収穫できるものが少なくなったり、糖度が上がらないので破棄するとか。」
9月27日からは「ブドウ狩り」の営業を始めるこちらの農園。
ブドウも順調に育っているため、台風対策には気が抜けません。
ぶどうのおうち 植原義弘さん
「自分の力ではどうにもならないような自然災害でやられることが結構多い。どうしようもできないところではあるが、やれることをやって無事に過ぎてくれるのを祈るだけ。」
