庶民の味方、サンマが豊漁 去年より大きいのに値段は安い!

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 暑い日が続いていますが、サンマが一足早く「秋」を運んできています。今年はこのサンマにある変化がみられています。

●片寄翔太アナウンサー:
「静岡市中央卸売市場に来ています。午前3時すぎと早朝ですが、こちらの一角には、新鮮なサンマの入った発砲スチロールの箱がずらっと並んでいます」

 早朝から活気づく、静岡の台所「中央卸売市場」。水産物の卸売業者のエリアには、北海道の根室や三陸、宮城から届いたサンマのケースが積み上げられていました。市場関係者は今年のサンマについて・・・。

●卸売業者 三共水産 伊藤浩也課長 × 片寄アナ:
Q:たくさんケースが並んでいますが?
伊藤)「きょう入ったのは1000ケースぐらい」 (※1ケース4kgなので4トン)
伊藤)去年に比べれば、だいぶ大きく」(~移動しながら)
伊藤)「これが今日入ったなかで、一番大きいサイズで」
Q:かなり大きいですね!
「ここまでになるとだいぶ大きいのがわかる」

 今年は、豊漁もさることながら、身が大きいのが特徴。全体的に、去年よりも3割ほどサイズが大きく、1尾150g~170gの特大サイズも多く入ってきているといいます。

●卸売業者 三共水産 伊藤浩也課長:
「脂がのっているので、味も旨味があるし、食べて身も柔らかい」

 味も上々ということですが、おいしいサンマの見分け方はあるのでしょうか?

●卸売業者 三共水産 伊藤浩也課長:
「頭が小さくて、背中がこんもり盛り上がっている。高さがあるもの、幅があるもの、丸っこくて、太っているものを選ぶといい」

静岡市内のスーパーをのぞいてみると・・・。

●片寄アナ:
「静岡市内のスーパーに来ています。鮮魚コーナー入ってすぐの、一番目立つところにサンマが売られています」

 こちらのスーパーでは、“サンマコーナー”が広く設けられ、北海道産や岩手県産のサンマが1尾303円で売られていました。

●ヒバリヤ営業本部 山岸達也部長:
「奇跡のサンマというように、値段も去年よりも100円ほど安く販売できて、さらに身も2割3割大きな身となっているので、すごい脂ものって、おいしいサンマになっている」

 去年より100円ほどの値下げですが、サイズが大きいため、価格以上のお得感があります。この作戦が功を奏したのか、午前9時半に店がオープンすると、客が次々とサンマを購入。

●静岡市(80代)
Q:今、買われていましたが、サンマですか?
客)「サンマ」
Q:2本も買われていますね!
客)「夫婦2人だから1本ずつ。これだけで、あとはおかず無し、今年は豊漁って言っていたから期待している」

 あまりの売れ行きに、開店1時間後には、新たなサンマが補充されていきます。

●ヒバリヤ営業本部 山岸達也部長:
「価格は安くなっているが、去年と比べると300%を超えるぐらいの売上げなので、お客様からはご好評はいただけていると思っている」

 サンマの豊漁は、スーパーでも“サンマ特需”となっていました。ヒバリヤではきょう、ほぼサイズの変わらない中サイズのサンマ2尾セットが322円で販売されていて、1尾あたりの単価はおよそ160円です!

●ヒバリヤ営業本部 山岸達也部長:
「ここ何年か、旬というものが感じられなくなった。四季から二季だと言われるぐらい。今回サンマが出たことで、お客さんも秋といえばサンマだよねというのが感じてもらいたい」

庶民の味方、サンマが豊漁 去年より大きいのに値段は安い!

●魚膳店主 伊妻好文さん:
「去年、ものすごく高かったサンマと同じくらいのものが、今年最初から安く入っている」

 JR静岡駅からすぐ、呉服町通りに店を構える「魚膳(うおぜん)」。平日は多くのサラリーマンでにぎわいます。

●店員:
「サンマの定食、お待たせしました」

●お客さん(富士宮市 60代)
Q:サンマいかがですか?
「大きい。今年は毎週サンマ食べている。痛風だけど、内臓好き。サンマの内蔵が一番おいしい」

 去年よりも100円から200円値下がりしている仕入れ価格。ただ安いというだけでなく、サイズと味にもこだわります。

●魚膳店主 伊妻好文さん:
「今のサイズ、もしくはそれ以上の値段で仕入れられれば、ずっと(提供が)続けられるので、やはり小さくなる時もあるので、そういう時は出したくないので、これからもずっと今のままのサンマを出していきたい」

庶民の味方、サンマが豊漁 去年より大きいのに値段は安い!