土石流災害の復旧工事に伴う用地買収の期限まで6カ月 斉藤市長は復旧工事完成の再延長を否定 静岡・熱海市土石流災害
静岡県熱海市の伊豆山土石流災害からまもなく4年3か月。
被害のあった旧警戒区域内の復旧・復興事業の中心となる逢初川の 河川と道路の工事は、当初計画から2年遅れて2026年度末の完成を目指しています。
復旧工事に伴う用地買収は、市が行う道路工事に関しては82.2%終了しました。
市は2026年3月までに買収を完了する考えですが、地権者との溝は埋まっておらず、予定通りに復旧工事が完成するかは不透明だと見られます。
用地買収の期限が6か月後に迫る中、定例会見で斉藤市長に完成時期の再延長をする可能性を尋ねると、斉藤市長は「現時点では考えていない。2026年度末完成を目指して進めていく」と話し、「ここできちんと工事を終了させないと、さらに後ろに延びてしまうので、ここは死守したい」と語気を強めました。
また、仮に用地買収が期限以内に終了しない場合も「変えるつもりはない」と回答したものの「もしそういう状況があれば、それは暫定案も考えざるを得ない」と語り、含みを持たせました。
