国交省運輸安全委員会による事故原因の調査が始まる エンジントラブルか人的な要因か 静岡・沼津港遊覧船衝突事故

原因究明に向け本格的な調査が始まりました。静岡県の沼津港で起きた遊覧船の衝突事故で国の運輸安全委員会が調査を行いました。
5日午後、沼津港で39人を乗せた遊覧船「ちどり」が岸壁に衝突し乗っていた19人がけがをしました。
運輸安全委員会は事故原因についてエンジンのトラブルのほか人的な要因も考えられるとしています。
国交省運輸安全委員会 松崎範行統括船舶事故調査官
「大きな損傷を受けておりますので、被害者の皆さんにかかった衝撃も大きかったのではないかと思いますし、事故の大きさというものも
一目で分かりますので今後それも含めて調査の対象になる」
板垣亮記者
「運輸安全委員会の担当者らが船に乗り込んでいきます。これから本格的な調査が行われます」
7日調査官3人が岸壁の他船内に入って調査も行いました。
板垣亮記者
「いま調査官が何やら資料のようなものの撮影を行っています。こうしたものの記録を取り調べていくのでしょうか」
調査官が手にしていた資料には会社名と「運送約款」という文字が。
また機関士がけがをしたときの状況を調査官が再現して確かめる様子も。
調査官
「こうしがみついて。そうそう。右に倒れた」
運輸安全委員会はこれらの調査結果をもとに事故原因と再発防止策をまとめ公表することにしています。
国交省運輸安全委員会 松崎範行統括船舶事故調査官
「乗員と関係者の話を伺って船内の関係する確認をして情報収集に努めた。持ち帰って精査をして今後原因究明にあたりたい」