富士山での遭難やトラブルなどの課題解決に向けた静岡県議会の特別委員会 医療救護などをテーマに有識者への意見聴取が行われる
富士山での遭難やトラブルなどの課題解決に向けた静岡県議会の特別委員会が開かれ、医療救護などをテーマに有識者への意見聴取が行われました。
富士山の課題を話し合う県議会特別委員会は富士山が世界文化遺産に登録されてから11年が経過し安全対策が課題となる中、調査・検討を行い提言につなげる目的で設置されました。
富士登山を巡っては夜通し山頂を目指す「弾丸登山」や不十分な装備で入山する「軽装登山」が問題となっています。
26日は医療救護などをテーマに有識者への意見聴取が行われました。
富士山衛星センターに従事する医師は「救護所は常勤医が不在で、医療設備は限定的。登山者の中には夜中に勝手に休憩したり飲料水を求めに来たりする人もいる。また、医療機関ではないとしながら実態は医師による医学的判断が中心で法的責任が医師個人に降りやすい。医療行為を行う以上、行政として責任範囲を明確化してほしい」などと訴えました。
委員会はこれらの意見を踏まえ、2026年1月に開かれる会議を最後に提言をまとめ2月議会に報告したい考えです。
