どうなる原発　高市総理初の地方出張は福島県　新潟・北海道で相次ぎ再稼働容認　静岡県内でも…

　総理就任後、初めての地方出張で２日、福島県を訪れた高市総理。双葉町の帰還困難区域にある農地を視察しました。強い経済を旗印とする高市総理にとって、原子力発電の位置づけは…。

高市早苗総理大臣(所信表明演説 １０月)：「国民生活および国内産業を持続させ、さらに立地競争力を強化していくために、エネルギーの安定的で安価な供給が不可欠です。特に、原子力やペロブスカイト太陽電池を始めとする国産エネルギーは重要です」

　高市総理は、安全性やエネルギー性が高く、製造コストが抑えられる「次世代核新炉」の早期実装を目指すともしています。近年の政府の方針とも合致する、高市総理の原発再稼働推進の姿勢。連動するように、このところ原発再稼働の動きが相次いでいます。

　新潟県の花角英世知事は、原発事故を起こした東京電力の柏崎刈羽原発の再稼働容認を表明。北海道の鈴木直道知事も北海道電力の泊原発の再稼働容認を表明しています。

　御前崎市の浜岡原発を抱える静岡県。東日本大震災後に、すべての原子炉が停止され、１４年が経過しています。１、２号機は廃炉作業が進められていて、１０月には１号機でも原子炉本体の解体撤去工事が始まりました。一方で、再稼働を目指す３、４号機は、原子力規制委員会での審査が続いています。

国民民主党　榛葉賀津也幹事長（参院予算委　１１月１２日）：「私は総理の言う『強い経済』と国民民主党の言う『手取りを増やす』日本経済の実現は、電力の安定供給なくしてあり得ないと思っています。私の地元には中部電力の浜岡原子力発電所があるんですが、現在稼働していません。経産大臣、あまりにも時間がかかり過ぎていませんか。一度、浜岡見てもらえませんかね。私、随行するので、ぜひ一緒に浜岡原子力発電所を見てもらえませんか」

赤沢亮正経産大臣：「国会の日程等いろいろございますが、榛葉先生が一緒に色々と教えていただけるということであれば、最大限努力をして時間を作りたいと思います」

国民民主党　榛葉賀津也幹事長：「赤沢大臣、さらに好きになりました。ありがとうございます（会場笑い）」

　２人の合同視察ではありませんでしたが、１日、浜岡原発を視察した国民民主党県連。

国民民主党　田中健静岡県連会長：「私たちは再稼働について、積極的に前に進めていくと訴えています。（安全審査をクリアした）原発を稼働させ、安定した安価な電力を供給するのが私たち政治の役目」